北海道道343号蘭越ニセコ倶知安線

北海道道343号蘭越ニセコ倶知安線：ニセコエリアを繋ぐ道

北海道道343号蘭越ニセコ倶知安線は、磯谷郡蘭越町から虻田郡倶知安町に至る一般道道です。一部未開通区間が存在しますが、地域の重要な交通路として機能しています。

路線概要

起点: 北海道磯谷郡蘭越町字豊国（北海道道229号北尻別蘭越停車場線交点）
終点: 北海道虻田郡倶知安町南11条東1丁目（国道5号交点）
総延長: 28.081 km
実延長: 24.204 km
重複延長: 1.377 km

倶知安町内の地名表記について

倶知安町内の一部区間、特にニセコ東急グラン・ヒラフ周辺の地名表記について、道路台帳図では「倶知安町字山田」とされています。しかし、2022年に倶知安町は周辺地域を「ニセコひらふ」に名称変更しました。そのため、本記事では道路台帳図の表記を第一とし、《倶知安町による変更後の地名表記》を併記しています。

歴史

1961年に路線認定され、1985年には起点が変更されました。2005年には、北海道道631号ニセコ高原比羅夫線の道路供用開始と区域変更に伴い、重複区間が変更されています。

路線の成り立ち

当路線の前身は、蘭越町昆布からニセコ町本町に至る里道や、1906年に北海道庁が開削した「倶知安ニセコアン道路」などに遡ります。蘭越町字豊国付近は、1892年に入植が始まり、1916年に豊国橋が架かるまでは渡船場があったことから、その頃から里道として存在していたと考えられます。

これらの町道は長らく「右岸道路」と呼ばれていました。1930年頃からニセコアンヌプリへの観光客が増加し、1950年にはニセコが道立公園に指定されたこと、また1952年時点で道路が狭隘で悪路であったことから、道路整備を求める陳情が繰り返されました。一方ニセコ町においては、観光道路よりも農作物運搬のための産業道路としての重要性が高く、その点を重視した陳情が行われました。これらの経緯を経て、1954年に北海道道への昇格が決定しました。

路線改良

ニセコ町内では、1938年から道路改良工事が開始されましたが、日中戦争の影響で一時中断。その後、北海道開発局の設置や道路法改正、北海道道昇格運動などを経て完成に至りました。倶知安町内では、1964年から1968年にかけて道路拡幅や岩尾別橋の架設が行われ、1971年から1975年にかけてニセコひらふ国際スキー場までの区間の舗装工事が実施されました。1983年には岩尾別跨線橋が建設され、函館本線の踏切が廃止されています。

路線状況

重複区間

蘭越町字黄金（北海道道207号昆布停車場ニセコ線）
ニセコ町字曽我（北海道道66号岩内洞爺線）
倶知安町字山田《ニセコひらふ1条3丁目3先 - 5条2丁目6先》（北海道道631号ニセコ高原比羅夫線）

未開通区間

蘭越町字豊国 - 蘭越町字黄金

地理

蘭越町内と倶知安町の終点付近は、尻別川右岸に沿って走っています。

通過自治体

後志総合振興局
磯谷郡蘭越町
虻田郡ニセコ町
虻田郡倶知安町

接続する道路

北海道道229号北尻別蘭越停車場線
北海道道207号昆布停車場ニセコ線
北海道道66号岩内洞爺線
北海道道631号ニセコ高原比羅夫線
国道5号

沿線施設

北海道電力株式会社昆布発電所・昆布変電所
黄金温泉
曽我北栄環状列石
ニセコヘリポート
ニセコビレッジ、ヒルトンニセコビレッジ、ニセコ東山温泉
倶知安町立西小学校樺山分校
ニセコ東急 グラン・ヒラフ
セイコーマートニセコひらふ店
ローソンニセコひらふ店、倶知安ひらふ店
セブン-イレブン倶知安ヒラフ店
* マックスバリュ倶知安店

まとめ

北海道道343号蘭越ニセコ倶知安線は、蘭越町と倶知安町を結び、ニセコエリアの観光と地域を結びつける重要な役割を担っています。未開通区間や地名表記の変更など、様々な情報がありますが、地域の歴史と発展に深く関わる道であることがわかります。

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