北海道道998号古平神恵内線

北海道道998号古平神恵内線は、後志地方の古平郡古平町から古宇郡神恵内村へと至る、全長約32kmの一般道道です。

概要

積丹半島を東西に横断し、日本海側の二つの町を短絡する役割を担っています。路線の中間地点には「当丸峠」があり、かつては急勾配と未舗装区間が続く難所でしたが、改良工事によって状況は改善され、現在では年間を通して通行できるようになりました。

特筆すべき点として、北海道電力泊原子力発電所において万が一の事故が発生した場合、住民の避難経路としての役割を担うことが想定されています。しかしながら、豪雪地帯を通過するため、冬季間は雪崩や吹雪による通行止めが頻繁に発生するという課題も抱えています。

路線データ

起点：古平郡古平町大字浜町（国道229号交点）
終点：古宇郡神恵内村大字神恵内村川向（国道229号交点）
総延長：32.030 km
実延長：32.003 km
重用延長：0.027 km
道路管理者：後志総合振興局 小樽建設管理部（余市出張所、共和出張所）

歴史

1953年（昭和28年）：二級国道229号小樽江差線に指定
1982年（昭和57年）3月29日：北海道道998号古平神恵内線として路線認定
1982年（昭和57年）4月1日：国道229号の経路変更に伴い、当該区間が北海道に移管され道道として供用開始

道路状況

路線上には、トンネル、橋梁に加えて、雪崩対策としてスノーシェルターが多数設置されています。

主要構造物

トンネル
六志内トンネル（215 m）
清川トンネル（455 m）
神恵内トンネル（283 m）
主な橋梁
冷水橋（39 m、古平冷水川、古平町大字浜町）
泥ノ木橋（43 m、泥ノ木川、古平町大字浜町）
廻り渕橋（74 m、古平川、古平町大字浜町）
六志内橋（60 m、古平川、古平町大字浜町）
野村橋（56 m、六志内川、古平町大字浜町）
望海橋（130 m、谷、古平町大字浜町先無番地）
六志内大橋（175 m、谷、古平町大字浜町先無番地）
当丸橋（64 m、トーマル川、神恵内村トーマル）
熊見橋（149 m、－、神恵内村トーマル）
大雪崩橋（512 m、－、神恵内村トーマル）
ヤエダウス橋（84 m、古宇川、神恵内村ツボ石）

地理

沿線は山間部が多く、自然豊かな景観が広がります。

通過する自治体
後志総合振興局
古平郡古平町
古宇郡神恵内村
交差する道路
古平町
国道229号 - 大字浜町（起点）
北海道道569号蕨台古平線 - 大字浜町ロクシナイ
神恵内村
国道229号 - 大字神恵内村川向（終点）
主な峠
当丸峠
沿線施設
* 神恵内2000年の森公園

北海道道998号古平神恵内線は、積丹半島の自然を満喫できるルートである一方、冬季の通行には注意が必要です。

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