北部幹線 (長野市)

北部幹線

北部幹線は、長野県長野市上松四丁目から同市穂保に至る都市計画道路であり、地域高規格道路長野環状道路の北区間を構成する重要な路線です。長野市北部を東西に横断する全線4車線のバイパスとして、市街地と郊外を結び、地域経済の活性化に大きく貢献しています。

概要

起点の上松地区から浅川を渡り、若槻団地の南側を通過、稲田・徳間地区の住宅街を貫きます。しなの鉄道北しなの線と北陸新幹線をアンダーパスでくぐり、再び浅川を渡った先の古里小学校前交差点が現供用区間の終点です。未開通区間は、そこから北東に進路を変え、大町地区を通り、終点の穂保地区で国道18号に接続する予定です。この全線開通により、長野市街地と豊野・長沼地域間のアクセスが向上し、広域的な交通ネットワークが強化されることが期待されます。

また、起点から稲田地区までの区間は、並行するSBC通りなどのバイパスとしての役割も果たしています。沿道の檀田・稲田地区は、北部幹線開通後、郊外型店舗が立ち並ぶ商業エリアへと発展し、休日は多くの買い物客で賑わいます。開通済区間のうち、稲田1丁目交差点から北しなの線までの区間は、通称「サンロード」と呼ばれています。

路線データ

起点: 長野市上松四丁目（湯谷小学校西交差点、長野県道37号長野信濃線交点）
終点: 長野市穂保（国道18号交点）
計画延長: 6,130m
供用延長: 4,180m（起点〜長野市金箱）
標準幅員: 22m
道路規格: 第4種1級
車線数: 4車線
設計速度: 60km/h

主要構造物

北部大橋

場所: 長野市檀田二丁目〜吉田二丁目
全長: 西行 52.25m / 東行 52.25m
幅員: 西行 15.30m / 東行 15.30m（車道4車線、両側歩道）
構造: PC箱桁橋
浅川に架かる橋梁で、2004年（平成16年）に架設されました。

北しなの線アンダーパス

場所: 長野市徳間〜金箱
全長: 490m
幅員: 車道部15m（4車線）、歩道部両側各2.5m
しなの鉄道北しなの線をくぐるアンダーパスで、2020年（令和3年）に開通しました。これにより、これまで線路で分断されていた稲田・徳間の商業集積と古里地区が一体化しました。旧踏切の代替として、エレベーターが設置されています。

金箱大橋

場所: 長野市金箱
全長: 21m
幅員: ○○○m（車道4車線、両側歩道）
浅川に架かる橋梁で、2018年（平成30年）に架け替えられました。旧橋梁は1970年代に架設されたものでした。

沿革

1972年（昭和47年）: 上松四丁目（湯谷小学校西交差点）〜三輪十丁目および稲田一丁目地籍内（檀田東交差点〜稲田1・2丁目交差点）の各500m区間が開通。
1999年度（平成11年度）: 稲田一丁目〜徳間（稲田1・2丁目交差点〜信越本線（当時）交点）が開通。
2004年（平成16年）3月27日: 三輪十丁目〜稲田一丁目（檀田東交差点）が開通（L=760m）。
2018年（平成30年）8月1日: 金箱地籍内（金箱大橋西詰〜古里小学校前交差点）が暫定開通（L=約260m）。
2021年（令和3年）2月28日: 徳間（北しなの線交点）〜金箱（古里小学校前交差点）が開通（L=1,230m）。

交差する道路

湯谷小学校西交差点（上松四丁目、起点）: 長野県道37号長野信濃線
稲田1丁目交差点（稲田一丁目）: 長野県道60号長野荒瀬原線（若槻大通り）
稲田1・2丁目交差点（稲田一丁目）: 市道（北国街道）
徳間東交差点（徳間）: 市道（東豊線）
古里小学校前交差点（金箱、供用区間終点）: 長野県道372号三才大豆島中御所線

沿道

沿道には、商業施設や住宅地が広がっており、地域住民の生活を支える重要な道路となっています。

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