若槻団地

若槻団地（わかつきだんち）

若槻団地は、長野県長野市の市街地北部に位置する地区（大字）であり、県営住宅や長野県住宅供給公社の賃貸住宅（団地）がある場所です。

概要

若槻団地は長野市街地を見下ろす山裾に広がる住宅地で、地区の中央部には県営・公社若槻団地（アパートタイプ）があります。その周辺には、長野県企業局が開発・分譲した住宅地が広がり、整然と一戸建て住宅が立ち並んでいます。

この地域は、かつて若槻庄という荘園があり、その地頭であった若槻氏の居城と伝わる若槻城がありました。しかし、団地の造成によって城は失われ、現在では堀跡の一部がわずかに残るのみとなっています。

1954年（昭和29年）に旧若槻村が長野市と合併した当時、この地域は果樹園や桑畑が広がる場所でした。しかし、高度経済成長期に入り、昭和40年代に若槻団地が造成されたことをきっかけに、宅地化が急速に進みました。現在では、周辺の稲田、檀田、徳間、浅川などと合わせて、市内でも有数の規模を誇る住宅地となっています。

2023年3月1日現在、地区内の人口は2,329人、世帯数は1,107世帯です。

沿革

1967年（昭和42年） - 町名整理が行われ、大字檀田、大字若槻東条、大字若槻西条、大字徳間、大字稲田の各一部が分離され、大字若槻団地が誕生しました。
1969年（昭和44年） - 長野県営住宅若槻団地（6棟144戸）が完成しました。
1970年（昭和45年） - 長野県住宅供給公社若槻団地（1棟24戸）が完成しました。

交通

若槻団地内には、アルピコ交通（川中島バス）と長電バスの路線が運行しており、以下の路線系統が利用できます。

アルピコ交通（川中島バス）

16 長野駅 - 善光寺大門 - 若槻団地中央 - 若槻東条
16（朝一部） 長野駅 ← 県庁前 ← 善光寺大門 ← 若槻団地

長電バス

3 長野駅 - 権堂 - 若槻団地中央 - 浅川西条
3（出入） 柳原 - 市民病院 - 若槻団地中央 - 浅川西条

これらのバス路線により、朝は約5分おき、日中でも約15分おきに市街地へのバス便が確保されています。また、長電タクシーの「ミッドナイトライナー」も毎日運行しています。

アルピコ交通の16若槻団地線の起終点は若槻東条ですが、一部時間帯のダイヤは若槻団地折り返しとなっています。両社のバス経路は、長野駅から若槻団地までの間や団地内ではほとんど異なっていますが、長野市街地〜若槻団地間では、定期券IC化以前から「川中島バス・長電バス共通定期券」が発行されていました。現在ではICカード「KURURU」の導入により路線が近接していれば自動的に定期券が共通化されていますが、紙定期券時代に両社間で共通定期券が設定されていたのはこの区間のみでした。

バスの行先表示などでは「若団（わかだん）」と略されることがあります。

周辺施設

長野市立若槻保育園
信学会長野北幼稚園
若槻団地（県営住宅）

関連情報

中部地方の住宅団地の一覧

外部リンク

若槻団地 - 長野県建設部住宅課
若槻第二団地 - 長野県建設部住宅課
JK-3 若槻団地 - 長野県住宅供給公社

もう一度検索