北野駅 (福岡県)

北野駅について

北野駅（きたのえき）は、福岡県久留米市の北野町今山に位置する西日本鉄道甘木線の駅です。駅番号はA08で、地域の交通の重要な拠点となっています。

歴史

北野駅の歴史は、1915年に遡り、三井電気軌道の駅として開業しました。その後、1921年には当駅と甘木を結ぶ路線が開通し、1924年には九州鉄道に合併されました。昭和初期には九州電気軌道に属し、1942年には同社が西日本鉄道に社名を変更しました。

1963年には駅舎が改築され、2001年には当駅での折り返しおよび夜間滞泊列車が廃止されました。その後、2008年にはICカード「nimoca」の使用が開始され、2017年には駅番号の導入が実施されました。2019年にはダイヤ改正に伴い、平日と土休日の最終列車が当駅止まりとなり、これにより折り返し列車が復活しました。

駅の構造

北野駅は相対式ホーム2面2線の地上駅で、常時駅員が配置されています。1番のりばは宮の陣方面行きで、2番のりばは甘木方面行きとなっています。両ホームは構内の踏切で繋がっており、出発信号の構造から両方向への発車が可能です。かつては、折り返し列車が特定のホームから運行されていました。

また、ICカード導入前には、甘木方面行きのホームに定期券専用の臨時改札口があり、特定の時間のみ利用できました。これは、近隣の三井中央高等学校の生徒向けの措置でした。

利用状況

2022年度のデータによると、北野駅の1日当たりの平均乗降人員は1,687人で、宮の陣駅を除いた甘木線の駅の中で最も多い乗客数を記録しています。これにより、駅は地域にとって欠かせない交通手段となっています。

駅周辺

北野駅は旧北野町の中心部に位置し、周囲は住宅地が広がっています。駅前には商店街もあり、地元の住民や観光客に利用されています。周辺には以下のような施設があります：

• - 久留米市役所北野総合支所（旧北野町役場）
• - 三井中央高等学校
• - コスモすまいる北野
• - コスモスパーク北野
• - 北野体育館
• - 北野天満宮
• - 各金融機関（筑後信用金庫、福岡銀行）

また、北野駅周辺にはいくつかのバス路線も整備されており、「北野駅・生涯学習センター入口」バス停からはよりみちバス「コスモス号」が運行されています。西鉄バスの「北野」バス停も近く、徒歩1分ほどでアクセス可能です。

隣の駅

• - 古賀茶屋駅 (A09)
• - 大城駅 (A07)

その他

北野駅に関する情報や歴史は、旧三井郡北野町が発行した『北野町史誌』にも記載されています。開業当初の駅間には、他にも駅が存在していたとされ、地域の発展を支えてきた鉄道の歴史を感じさせる場所となっています。

見晴らしの良い立地と利便性を兼ね備えた北野駅は、地域社会に密着した大切な駅として多くの人々に利用されています。

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