十川孝富

十川孝富：高校からプロ、そして指導者へ

十川孝富氏は1977年5月29日、大阪府生まれの元プロ野球選手です。内野手として活躍しました。

華麗なる高校時代と大学での転機

香川西高等学校では1年生から活躍。投手としてチームの中心を担い、4番打者としても活躍しました。高校時代は夏の甲子園出場には届きませんでしたが、県大会準決勝まで進出するなど、高い実力を見せていました。

大阪商業大学に進学後は、1年生の春季リーグ戦でいきなり開幕投手を任されるなど、高い期待を寄せられていました。しかし、右肘の骨折というアクシデントに見舞われ、内野手に転向。この転向が、彼の野球人生を大きく変えることになります。

関西六大学リーグでは89試合に出場し、打率.293、7本塁打、40打点という成績を残しました。1998年春季リーグ戦では首位打者を獲得するなど、打撃面でも卓越した才能を発揮しました。リーグ戦での活躍が認められ、ベストナインを2度受賞しています。

巨人での7年間と現役引退

大学卒業後の1999年、読売ジャイアンツからドラフト6位で指名を受け、プロ入りを果たしました。3年目の2002年に1軍に初昇格。同年は13試合に出場しました。その後は出場機会に恵まれませんでしたが、2005年からは内野の控えとして1軍に定着。スタメン出場も増え、同年7月には阪神タイガース戦で安藤優也投手から初本塁打を放つなど、貴重な役割を果たしました。

しかし、2007年シーズンはチームの若返りという方針もあり、1軍昇格は叶いませんでした。さらに、水晶体に水が溜まるという病気も発症し、視覚にも支障をきたすなど、苦しい時期を過ごしました。同年10月4日、戦力外通告を受け、11月30日に自由契約となりました。

引退後：指導者としてのキャリア

現役引退後は、「TOKYO GUTS」で野球スクールのコーチを務めました。2011年3月1日には古巣である巨人に復帰。副寮長を経て、ジャイアンツアカデミーでコーチとして指導にあたっています。

同姓同チームの選手との関係

2002年から2006年まで、同じ読売ジャイアンツに十川雄二選手が在籍していましたが、彼とは血縁関係はありません。

詳細情報

以下に、十川孝富氏の詳細な記録を示します。

初出場: 2002年3月31日、対阪神タイガース2回戦（東京ドーム）、7回裏に川相昌弘の代走で出場
初先発出場: 2002年4月19日、対阪神タイガース3回戦（阪神甲子園球場）、7番・三塁手で先発出場
初安打: 2005年6月28日、対ヤクルトスワローズ6回戦（東京ドーム）、4回裏にリック・ガトームソンから右前安打
初本塁打・初打点: 2005年7月28日、対阪神タイガース12回戦（東京ドーム）、3回裏にブライアン・シコースキーの代打で出場、安藤優也から左越ソロ
* 背番号: 52（2000年 - 2007年）

十川孝富氏の野球人生は、怪我や病気といった困難を乗り越えながら、常に前向きに努力を続ける姿が印象的でした。選手として、そして指導者として、野球界に貢献し続ける彼の今後の活躍に期待しましょう。

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