十日町市議会

十日町市議会

新潟県十日町市に設置されている十日町市議会は、地方自治法に基づいて設置された合議制の議事機関であり、市民の代表として市の意思決定に関わる重要な役割を担っています。条例の制定・改廃、予算や決算の承認、重要な契約の締結など、市政に関する様々な案件を審議し、議決することで、市民生活の向上と地域の発展を目指しています。

沿革

十日町市議会は、平成17年（2005年）の市町村合併による新たな十日町市の誕生（市制施行）に伴い設置されました。それまで存在した旧市町村の議会を引き継ぎ、新たな体制で議会活動を開始しました。

組織と運営

議会は、市民から選挙によって選ばれた議員によって構成されます。現在の議員定数は24名で、議員の任期は4年です。現在の議員任期は、令和3年（2021年）5月1日から令和7年（2025年）4月30日までとなっています。議会の運営において、最も重要な活動の一つが定例会です。十日町市議会では、定例会を年に4回開催しています。具体的には、毎年3月、6月、9月、12月に招集され、提出された議案の審議や一般質問などが行われます。このほかにも、必要に応じて臨時会が開催されることがあります。

委員会活動

議会の機能を効率的に運営し、専門的・多角的な審議を行うために、委員会が設置されています。委員会には、常に設置されている常任委員会や議会運営委員会、特定の課題について審査・調査を行うために必要に応じて設置される特別委員会があります。

常任委員会

現在、十日町市議会には以下の3つの常任委員会が設けられています。各委員会は、市の特定の部門に関する事項を担当し、詳細な審査を行います。

総務文教委員会（定数8名）：市の総務部、会計課、教育委員会、議会事務局、選挙管理委員会、監査委員といった部門が所管する事項や、他の委員会に属さない事項全般を所管します。市の行政運営の根幹や教育・文化に関する幅広い分野を扱います。
産業建設委員会（定数8名）：市の産業観光部、建設部、環境エネルギー部、上下水道局、農業委員会といった部門が所管する事項を担当します。地域の産業振興、インフラ整備、環境問題、農業政策など、市の経済・生活基盤に関わる重要な分野を扱います。
厚生委員会（定数7名）：市の市民福祉部が所管する事項を担当します。市民の健康や福祉、高齢者・障がい者支援、子育て支援など、市民生活に直結する社会保障・福祉分野を扱います。

その他の委員会

議会運営委員会（定数8名）：議会の円滑な運営に関する事項、例えば議事日程、議案の取り扱い、委員会の運営などを協議・決定します。議会の活動全体を支える重要な役割を担っています。

特別委員会

* 議会改革特別委員会（定数8名）：議会活動の活性化や機能強化、開かれた議会を目指すための改革について専門的に調査・検討を行う委員会です。

議長・副議長

議会の代表であり、議事を進行する議長は、現在、鈴木一郎氏が務めています。議長が不在の際には、その職務を代行する副議長は、現在、宮沢幸子氏が務めています。

議員報酬と政務活動費

議員には、その職務に対する報酬が支給されます。また、議員の調査研究その他の活動に資するために、政務活動費が交付されます。十日町市議会では、政務活動費は会派に対して交付され、その額は所属する議員数に年額15万円を乗じた額となっています。交付された政務活動費は、条例に定められた対象経費にのみ使用が認められており、対象経費として使用しなかった残余の額については、市に返還することが義務付けられています。この制度により、政務活動費の適正な使用と透明性の確保が図られています。

議員選挙の記録

十日町市議会議員選挙は、4年の任期満了に伴い行われます。過去の選挙結果を見ると、地域における政治への関心の高さや、有権者数の変動、定数の変更が見られます。


近年の選挙では、定数が24人となっていますが、平成25年以前は26人、平成21年以前は30人でした。この定数削減は、市の財政状況や人口減少などを背景に行われたものと考えられます。また、投票率は過去の選挙と比べて緩やかな低下傾向が見られますが、全国的に見れば依然として高い水準を維持していると言えるでしょう。

関連項目と外部リンク

十日町市議会に関するより詳しい情報や、議会の活動状況、会議録などは、十日町市議会の公式ウェブサイトで公開されています。また、日本の地方議会制度全般については、「日本の地方議会」や「日本の地方議会議員」に関する情報も参考になります。地域住民の直接請求に関する「住民投票条例」も、議会の機能と関連する重要な制度の一つです。

十日町市議会は、今後も市民の声に耳を傾け、開かれた議会運営を通じて、十日町市の発展と市民福祉の向上に貢献していくことが期待されています。

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