十段戦 (台湾)

友士杯十段戦：台湾囲碁界の最高峰を争う棋戦

友士杯十段戦は、台湾の囲碁界における重要な棋戦の一つであり、その歴史は2011年に遡ります。その前身として、2007年から2008年にかけて開催された鈺徳杯十段戦も存在します。

鈺徳杯十段戦（2007-2008年）

鈺徳杯十段戦は、2007年に始まりましたが、2009年の第3期途中で主催者の都合により中止となりました。以下に、その概要を示します。

主催: 中国囲棋会、応昌期囲棋教育基金会
協賛: 鈺徳科技股份有限公司
優勝賞金: 15万元
対局方式:
アマチュア予選を勝ち抜いた4名を含む本予選勝抜者4名と、シード棋士4名の計8名によるトーナメント戦。
準決勝は三番勝負、決勝戦は五番勝負。
ルール: 計点制ルール（応昌期ルール）
持ち時間: 各3時間

歴代優勝者と決勝戦の結果

第1期（2007年）: 周俊勲 3-0 彭景華
第2期（2008年）: 秦士 3-1 周平強

友士杯十段戦（2011年～）

鈺徳杯十段戦の後を受け、2011年に創設されたのが友士杯十段戦です。以下に、その概要を示します。

主催: 中華職業囲棋協会
共催: (4期-)海峰棋院
協賛: 友士股份有限公司
優勝賞金: (1-2期)30万元、(3-6期)50万元、(7期-)70万元
出場資格: 中華職業囲棋協会会員及び準会員棋士
対局方式:
第1期は10名のリーグ戦で上位2名による決勝三番勝負。
第2期以降は予選勝抜き者12名とシード4名の16名による敗者復活式トーナメント戦を行い、優勝者が前期十段位と挑戦手合を行う。
挑戦手合は、1-5期は三番勝負、6期以降は五番勝負。
ルール:
第1-2期は中国ルール、第3期からは日本ルール。
コミは6目半。
持ち時間: 各2時間、決勝戦は各3時間

歴代優勝者と挑戦手合の結果

第1期（2011年）: 周俊勲 2-0 余承叡（リーグ戦8勝1敗の同率2名による決勝戦）
第2期（2012年）: 周俊勲 2-0 陳詩淵
第3期（2013年）: 王元均 2-1 周俊勲
第4期（2014年）: 林君諺 2-0 王元均
第5期（2015年）: 蕭正浩 2-0 林君諺
第6期（2016年）: 蕭正浩 3-0 許皓鋐
第7期（2017年）: 王元均 3-2 蕭正浩
第8期（2018年）: 許皓鋐 3-1 王元均
第9期（2019年）: 許皓鋐 3-0 賴均輔
第10期（2020年）: 許皓鋐 3-1 林立祥
第11期（2021年）: 許皓鋐 3-0 林君諺
第12期（2022年）: 許皓鋐 3-1 陳祈睿
第13期（2023年）: 許皓鋐 3-0 陳祈睿
* 第14期（2024年）: 許皓鋐 3-1 賴均輔

まとめ

友士杯十段戦は、台湾のトップ棋士たちがその実力を競い合う、非常にレベルの高い棋戦です。許皓鋐が2016年から2024年まで、9連覇という記録を打ち立てています。今後の友士杯十段戦が、台湾の囲碁界にどのようなドラマをもたらすのか、注目されます。

もう一度検索