十河章浩

十河 章浩のプロフィールと経歴

十河章浩（とおごう あきひろ）は1967年2月18日生まれの日本の元アマチュア野球選手であり、野球指導者としても名を馳せています。彼は高知県出身で、高校時代は高知高校に所属し、厳しい大会を経験しましたが、全国大会には恵まれませんでした。

高校を卒業後、近畿大学に進学した十河は、大学野球界での活躍を見せ始めます。1988年の全日本大学野球選手権大会では、チームを初優勝に導く逆転ホームランを放つなど、重要な役割を果たしました。同年には日米大学野球選手権大会の日本代表に選ばれ、主将としての責任も担い、国際舞台でもその実力を証明しました。

大学卒業後、彼は日本生命に入社し、硬式野球部で活躍しました。初年度の1989年には松下電器に補強選手として参加し、その大会で目立った活躍を見せました。特に二回戦でのダメ押しとなる2点タイムリーは印象深く、同年には社会人ベストナインにも選ばれました。1990年には大島公一とコンビを組み、同年度の社会人野球日本選手権大会でチームを優勝に導きます。

1992年にはバルセロナオリンピックの日本代表チームの一員として参加。遊撃手として6試合をこなし、出塁率や盗塁数などでチームに貢献しました。特に3位決定戦では安打を記録し、チームの勝利に寄与しています。この年も再び社会人ベストナインに選ばれるほど、その実力は高く評価されました。1993年のアジア野球選手権大会では、日本代表として優勝を果たします。

1994年には仁志敏久の入社によって二塁手へとポジションを変更し、その後も精力的に活躍する姿を見せました。特に1997年の第68回都市対抗野球大会では、2本のホームランを放ち、再び表彰されるなど、その存在感は揺るぎないものでした。

現役引退後、十河は日本生命でヘッドコーチを2シーズン務め、2002年には退部。その後7年間、企業の業務に従事した後、2010年に再びヘッドコーチとして現場に復帰しました。2014年にはチームの監督に昇格し、就任2年目の2015年には第86回都市対抗野球大会で、17年ぶりに優勝を果たしました。また、同年には第41回社会人野球日本選手権大会でもチームを優勝に導き、夏と秋の大会連覇を達成しました。

2021年10月31日には監督を退任し、その後は社業に専念しています。十河章浩の野球人生は選手としてだけでなく、指導者としても偉大な足跡を残しました。

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