十津川村立十津川中学校

十津川村立十津川中学校について

十津川村立十津川中学校は、奈良県吉野郡にある公立の中学校で、この地域唯一の学校です。学校の設立は2012年であり、十津川村に所在する上野地中学校、小原中学校、折立中学校、西川中学校の4校が統合されて誕生しました。この中学校は、奈良県立十津川高等学校と協力し、中高一貫教育を実施している点が特徴です。

学校の概要

校舎は、伝統的な木造と一部に鉄筋コンクリートが使用された2階建ての造りで、地域の資源である十津川産の木材を用いています。校舎の延床面積は5,135.63平方メートルで、使用されている木材の量は886.05立方メートルに達し、100%奈良県産の素材が使われています。これにより、地域経済への寄与とともに、自然環境への配慮がなされています。

教育目標と理念

十津川中学校では、地域の特性を活かした教育方針が掲げられています。生徒たちには、自然に親しみながら学ぶ機会や地域とのつながりを大切にする教育が提供されており、未来を担う人材の育成を目指しています。特に、高校と連携したカリキュラムは、生徒にとっての有意義な学習体験を生み出しています。

校歌について

校歌の「千年の祈り」は、著名な歌手であるさだまさしが作詞・作曲を手がけており、3番構成で地域や自然への愛が表現されています。歌詞はそれぞれ「美しき空」、「愛おしき森」、「溢れる光」と続き、最後は「十津川中学校　愛し我が母校」で締めくくられています。これは、生徒たちに地元を愛し、誇りを持って学んでもらうためのメッセージとして機能しています。

学区と通学

この学校は、竹筒を除く十津川村全域を学区としており、十津川第一小学校と十津川第二小学校の学区に含まれています。広大な十津川村では、学校近隣に住む生徒を除き、ほとんどの生徒がスクールバスを利用して通学しています。また、寄宿舎も設けられており、特定地区の生徒が月1,000円で入寮できる制度があります。

アクセス

交通手段としては、紀勢本線の熊野市駅から車で約1時間45分の距離にあり、また奈良交通のバス停「小原」や「十津川小原」から徒歩でアクセス可能です。

学区内の関連学校

学区が隣接している学校には、下北山村立下北山小中学校や、上北山村立上北山やまゆり学園、五條市立五條中学校などがあります。和歌山県や三重県にも関連する学校が存在し、地域全体で教育活動を支え合っています。

その他の情報

2025年に予定される日本国際博覧会において、旧折立中学校の校舎が会場に移築され、河瀬直美氏によるシグネチャーパビリオンとして再利用されるという計画もあります。これは地域の歴史と文化を新たに再評価する機会となるでしょう。

そのほか、公式ウェブサイトや沿革史を通じて、この学校の歴史や教育活動について詳しく知ることができる資源が提供されています。

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