熊野市駅は、
三重県熊野市井戸町にある、
東海旅客鉄道(JR東海)
紀勢本線の駅です。特急「南紀」を含むすべての
列車が停車し、一部の普通
列車が折り返すなど、路線の主要駅としての役割を担っています。
歴史
1940年8月、
鉄道省紀勢西線(現在の
紀勢本線)の
新宮駅 - 当駅間延伸時に、
終着駅として開業しました。当時の
熊野市はまだ存在せず、
木本町の代表駅という位置づけでした。
10年以上にわたり和歌山方面からの
終着駅でしたが、
1956年4月に紀勢西線の当駅 -
新鹿駅間が延伸されたことにより、途中駅となりました。1959年には紀勢西線と紀勢東線が接続し、亀山駅 -
和歌山駅(現在の
紀和駅)間が
紀勢本線となり、同線の駅となりました。
国鉄分割民営化を経て、現在に至ります。
年表
1940年(
昭和15年)
8月8日:
鉄道省紀勢西線(現・
紀勢本線)の紀伊木本駅(
終着駅)として開業。
1956年(
昭和31年)
4月1日:紀勢西線の当駅 -
新鹿駅間が延伸され、途中駅となる。
1959年(
昭和34年)
7月15日:線路名称が改定。紀勢西線が
紀勢本線に編入され、同線の駅となる。同時に
熊野市駅に改称。
1984年(
昭和59年)
2月1日:貨物取扱を廃止。
1985年(
昭和60年)
3月14日:荷物扱いを廃止。
1987年(
昭和62年)
4月1日:
国鉄分割民営化に伴い、JR東海の駅となる。
1990年(平成2年)
3月:駅舎を改築。
駅名について
1959年(
昭和34年)の改称時には、「
熊野市駅」とするか「
熊野駅」とするかで、国鉄と地元で意見が分かれました。「
熊野駅」とした場合、広大な
熊野地域の観光中心地という印象を与えかねないこと、
熊野地域は隣接する
和歌山県にも及んでおり、
三重県内の
熊野市はその一部に過ぎず地域の中心ではないという国鉄側の意見から、「
熊野市駅」とすることに決定しました。
公式な
ローマ字表記は「Kumanoshi Station」ですが、
国道42号の案内では「Kumano City Station」と表記されています。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する
地上駅で、
列車の交換や折り返しが可能です。駅舎は単式ホーム(1番のりば)側にあり、両ホームは
跨線橋で連絡しています。
大きな三角屋根が特徴的な木造駅舎を備えています。駅前にはロータリーが整備され、バスや
タクシーが乗り入れるなど、周辺の駅と比較して規模が大きいです。
終日有人駅(一部時間帯を除く)で、JR全線きっぷうりばや
自動券売機が設置されています(
自動改札機は未設置)。駅長が配置された直営駅で、管理駅として
二木島駅 - 鵜殿駅間の各駅を管理しています。
のりば
(出典:JR東海:駅構内図)
特急
列車・普通
列車ともに、主に下りは1番線、上りは2番線を使用します。尾鷲駅とは異なり、駅舎に面した1番線にほとんどの
列車を発着させるような構造ではありません。
夜間留置の設定が多く、
熊野大花火大会開催時には、当駅発着を含め多数の臨時
列車が運行されます。
利用状況
「
三重県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りです。
(ここに実際の乗車人員のデータが入ります)
駅周辺
井戸川
河口付近に発達した
熊野市(旧・
木本町)の
市街地北端に位置し、
熊野市の玄関口となっています。
市街地にあるため、市役所をはじめとする公共機関に近く、イオンなどの大規模商業施設もあります。
公的機関
(ここに公的機関の情報が入ります)
学校
(ここに学校の情報が入ります)
その他
(ここにその他の情報が入ります)
バス路線
一般路線バス
三重交通
熊野新宮線(13系統):
新宮駅前 / 大又大久保
松阪
熊野線(56系統):三交南紀 / 松阪中央病院
コミュニティバス・公営バス
熊野市自主運行バス
清流・那智黒石の里線:尾川 / 新町
飛鳥・五郷線:桃崎・湯の谷 / 三交南紀
潮風かほる
熊野古道線:
二木島駅 / 三交南紀
南紀広域バス(
御浜町、
熊野市)
熊野古道瀞流荘線:瀞流荘 / 木本高校
北山村営バス
おくとろ公園(道の駅おくとろ)/ 小松
中・長距離バス
いずれも
三重交通による運行です。
名古屋南紀高速バス:名古屋(
名鉄バスセンター)
東京高速バス:横浜(YCAT)・東京(
池袋駅)・埼玉大宮(
西武観光バスとの共同運行)
隣の駅
※特急「南紀」の隣の停車駅は
列車記事を参照してください。
東海旅客鉄道(JR東海)
■
紀勢本線
大泊駅 -
熊野市駅 -
有井駅
脚注
注釈
(ここに注釈が入ります)
出典
(ここに出典が入ります)
関連項目
日本の鉄道駅一覧
外部リンク
熊野市駅 -
東海旅客鉄道
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