千正培

千 正培（チョン・ジョンベ）

千 正培（チョン・ジョンベ）は、1954年12月12日生まれの韓国の政治家・弁護士です。現在は民主平和党に所属し、国会議員として6期目を務めています。また、韓国国会の外交統一委員会の委員を務めています。彼の本貫は潁陽千氏であり、宗教はキリスト教です。さらに、基督教放送（CBS）での解説委員としても知られています。

政治経歴

千はソウル大学法科大学に在学中に司法試験に合格し、法曹界に入りました。人権問題に関心を持ち、人権派弁護士として活動しているときに、当時の金大中大統領に見込まれ、1996年に政界入りを果たします。最初はウリ党に所属し、院内代表として活動。さらに、盧武鉉大統領のもとで法務部長官として役職に就いていました（任期：2005年6月29日～2006年7月26日）。

2015年3月には新政治民主連合から離党し、2016年2月に安哲秀と共に国民の党を結成し、共同代表として党の地位を確立しました。しかし、2018年2月に安哲秀が進めた国民の党の保守政党との合併に反発し、国民の党を離党して民主平和党の結党に参加しました。

政策と主張

千は、政治活動において多くの論争を引き起こしてきました。特に、朴正煕を暗殺した金載圭を「義人」として評価し、再評価を提唱する立場を取っています。また、曹国が南韓社会主義労働者同盟事件で服役中、自身が曹の弁護人を務めるなど、法務においても活躍してきました。曹に関する検察の調査が行われた際、千は「捜査は政治的報復によるものではない」とし、検察改革の必要性は認めつつも、政治権力からの検察の独立が重要だと述べました。

対日関係

対日関係においても発言が注目されています。2017年には、アメリカ・アトランタの公園に設置された平和の少女像について、日本の妨害にもかかわらず韓国人社会が勝利を収めたと自身のブログで表明しました。また、2018年には強制徴用に関する公開書簡を日本の外務省に送付し、歴史を認めるよう求める意見を表しました。

2019年には、日本を訪問し国会議員に面会を求めましたが、渡邉美樹議員にしか会えなかったことで、日本国内の政治的な雰囲気の厳しさを指摘しましたが、その訪問はアポなしだった可能性が高いという見解もなされています。

家族

千の家庭についても興味深い点があります。長女は判事として働いており、家族の中には元国会議員でソウル特別市長を務めた崔秉烈の親族がいます。次女は外交官として国際的な舞台で活動しており、さらに兄弟にはサムスン電子の常務がいるなど、様々な方面で活躍しています。

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