千葉氏胤

千葉氏胤（ちば うじたね）

千葉氏胤は、南北朝時代に活躍した武将で、千葉氏の第13代当主です。上総国、下総国、伊賀国の守護を務めました。1337年、千葉氏11代当主である千葉貞胤の次男として京都で生まれました。兄の一胤が家督を継ぐ前に戦死したため、1351年に父の死後、家督を継ぎました。

武将としての活躍

氏胤は、足利尊氏に従い、足利直義軍との戦いでは上杉憲顕を破るという大きな功績を挙げました。また、南朝勢力の新田義宗との戦いでも勝利するなど、数々の武功を重ねました。その武勇は、当時広く知られていたと考えられます。

若すぎる死

しかし、1365年、氏胤は京都で病に倒れ、帰国途中の美濃国で重態となり、9月13日に29歳の若さでこの世を去りました。短くも激しい生涯でした。

子孫

氏胤の死後、家督は子の満胤が継ぎました。また、もう一人の子である聖聡は浄土宗の僧となり、増上寺を創建したことで知られています。

『千学集抄』によると、室町時代後期の下総千葉氏の当主である千葉輔胤は、馬場重胤の孫とされています。この馬場重胤は、氏胤の子であるとされています。

歌人としての才能

氏胤は、武将としてだけでなく、歌人としても優れた才能を持っていました。『新千載和歌集』には、氏胤の詠んだ歌が数多く残されており、その歌才を今に伝えています。

系譜

父：千葉貞胤
母：曾谷教信姪
妻：新田義貞娘
男子：千葉満胤
男子：聖聡
生母不明の子女
男子：馬場重胤
男子：原胤高


このように、千葉氏胤は武将として、また歌人として、その短い生涯の中で多くの足跡を残しました。彼の功績は、後世にまで語り継がれています。

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