千葉涼子

千葉 涼子 - 女流棋士の歩み

千葉涼子（ちばりょうこ）、旧姓碓井（うすい）は、1980年4月21日に富山県中新川郡上市町に生まれた日本の女流棋士です。日本将棋連盟に所属し、桜井昇八段の門下生として将棋界で活躍しています。彼女は女流棋士番号17であり、2011年3月31日までは35番目の女流棋士として認識されていました。また、彼女の夫は将棋棋士の千葉幸生です。

初期の棋歴

千葉は1993年8月に奨励会6級で入会し、その後1994年に女流育成会に参加しました。将棋の才能を開花させていく彼女は、1998年度に第6期大山名人杯倉敷藤花戦や第25期女流名人位戦で挑戦者となりましたが、いずれも清水市代に敗れました。また、1999年度には第10期女流王位戦でも挑戦を果たしましたが、再び敗退。

2000年度には第11期女流王位戦にも挑戦しましたが、これも清水市代に敗れました。しかし同年度には第5回鹿島杯女流将棋トーナメントで優勝し、名を知らしめました。

タイトル獲得の瞬間

千葉は2001年に奨励会2級を退会し、2002年には第29期女流名人位戦で中井広恵に挑戦。再び惜しくも敗北を喫しました。さらに2004年度にも第31期女流名人位戦で清水市代に挑みましたが、タイトル獲得には至りませんでした。

それでも、2005年の6月に行われた第27期女流王将戦で遂に初タイトルを獲得します。相手は中井広恵で、3-0という結果で勝利。この快挙は彼女にとって大きな自信となり、同年の6月には第28期女流王将戦で中井を再び破り、タイトル防衛にも成功しました。しかし、2007年6月に行われた第29期女流王将戦で清水市代に敗れ、タイトルを失冠する結果となります。

人物とエピソード

千葉は石橋幸緒や矢内理絵子とともに、2000年代中盤において「花の80年生まれ・若手3羽ガラス」と称されました。奨励会への入会は自らの意志であり、その際の入会金を父親から借りたという情熱を持ち合わせていました。この経験は後に女流棋士としての対局料で全額返済したといいます。

さらに、彼女は2003年から2005年にかけて、NHK杯の聞き手を務めた経歴もあり、将棋界の発展に寄与してきました。

棋風

千葉涼子は居飛車を得意とする棋士です。棋士としてのスタイルは一貫しており、着実な戦略で相手を翻弄する力があります。このスタイルが彼女の成績を支える要因の一つとなっています。

昇級・昇段履歴

彼女の昇級・昇段履歴は次の通りです。1994年に女流育成会に入会し、同年の10月に女流2級、1996年には女流1級、さらに同年10月に女流初段へ昇進。その後、1998年に女流二段に昇級し、2002年には女流三段、2011年には女流四段に昇進しました。

主な成績

千葉は女流王将を2期獲得し、登場回数9回でその偉業を成し遂げています。また、第5回鹿島杯女流将棋トーナメントにも優勝するなど、彼女の棋歴には光る成績が含まれています。

その活躍は今なお将棋界に影響を与え続けており、将来のさらなる成果が期待されています。

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