千里駅 (三重県)

千里駅（ちさとえき）について

千里駅は、三重県津市河芸町上野にある近畿日本鉄道（近鉄）名古屋線の駅であり、駅番号はE34です。この駅は1917年に伊勢鉄道の一部として開業されましたが、1921年には一度廃止されました。しかし、その後の様々な変遷を経て、1943年に関西急行鉄道名古屋線の駅として再開業し、その後1944年には近畿日本鉄道に属するようになりました。近年では、2007年にPiTaPaが導入され、2013年には終日無人駅となりました。

駅の歴史

千里駅の歴史は長く、1917年1月1日に伊勢上野と磯山を結ぶ路線の途中に設けられて最初の開業を迎えました。この時点では伊勢鉄道として位置づけられていましたが、わずか数年で廃止され、その後の社名変更などで伊勢電気鉄道に引き継がれました。最終的に参宮急行電鉄と合併し、さらに大阪電気軌道との統合で関西急行鉄道となり、名古屋線に組み込まれる形で再度開業を果たしました。

このような背景を経て千里駅は現在の形態を築き上げており、迷路のような歴史があります。近年では、乗降客数が急激に変化しているデータもあり、特に2024年11月12日のデータには2,448人の乗降者が記録されています。

駅の構造

千里駅には相対式のホームが2面あり、2線が設けられています。ホームの長さは5両編成に対応可能ですが、南側約40メートルは封鎖されているため、3両編成までしか停車できない状況です。駅舎や改札口は1番ホームに位置し、2番ホームには構内踏切を通じてアクセスできます。現在、白子駅が管理する無人駅の状態で、自動改札機や自動精算機も整備されており、PiTaPaやICOCAカードに対応しています。

駅周辺の環境

駅周辺は伊勢湾に近い東千里という地区で、東側にはマリーナ河芸があります。この周辺には役所などの公的機関は見当たらないものの、銀行やスーパーマーケットが揃っており、国道23号沿いにはさまざまなロードサイド店舗も存在します。これらの店舗は、旧河芸町地域の商業中心地として、多くの住民に利用されています。

さらに西方向には千里ヶ丘や太陽の街といった新興住宅街が広がっており、鈴鹿大学も設置されています。これらの地域からのアクセスは良好で、伊勢鉄道の他の駅、例えば中瀬古駅や伊勢上野駅などとの相互利用が可能です。

インフラと交通機関

千里駅は、三重交通のバス路線も整備されています。特に、40系統やその関連系統の運行があり、太陽の街方面や津駅へのアクセスが図られています。また、サンモールを利用すれば鈴鹿市コミュニティバスのC-BUSへの乗り継ぎもできます。江芸地域内の交通便を高めるため、津市のコミュニティバスも設置されています。

このように、千里駅は近鉄名古屋線において重要な地位を占めており、その便利さから多くの利用者に支えられています。さまざまな歴史や環境が交差する中で、今後の発展にも期待が寄せられています。

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