南レイテ州

南レイテ州について

南レイテ州は、フィリピン中部の東ビサヤ地方に属する州で、レイテ島の南部に位置しています。州都はマーシン市です。面積は1,734.8平方キロメートルで、2015年の国勢調査によると人口は421,750人です。

地理

南レイテ州はレイテ島の南4分の1を占めています。北はレイテ州と、南はスリガオ海峡を挟んでミンダナオ島のスリガオ・デル・ノルテ州、西はカニガオ海峡を挟んでボホール州と隣接しています。州の南には、南北30kmの長さのパナオン島があり、リロアンなどの町があります。

歴史

南レイテ州の歴史には、リマサワ島が深く関わっています。この島は、1521年にフェルディナンド・マゼラン一行がフィリピンで初めてミサを行った場所とされています。かつてはレイテ州の一部でしたが、州都タクロバンからの管理が困難だったため、1960年に分離して南レイテ州が誕生しました。この決定は、1959年にフィリピン国会で可決された法案に基づいています。

自然災害

南レイテ州は、台風の影響を受けやすく、大雨や森林伐採による土砂災害が発生しています。2003年にはサンフランシスコ町で大規模な地滑りが起こり、町が破壊され、多くの犠牲者が出ました。また、2006年にはセントバーナード町で、大雨と地震が原因で地滑りが発生し、ギンサウゴン集落が壊滅的な被害を受けました。これらの災害は、救助活動の困難さも浮き彫りにしました。

行政区分

南レイテ州は、1つの市（マーシン市）と18の町で構成されています。これらの自治体は、それぞれの地域特性を活かしながら、州全体の発展に貢献しています。

住民と文化

住民の母語はセブアノ語で、ビサヤ諸島一帯で広く使われています。その他、ワライ語、英語、タガログ語も通じます。宗教は主にキリスト教が信仰されています。

交通

南レイテ州は、フィリピンの島々を結ぶ重要な交通の要所です。特にリロアンのフェリー港は、ミンダナオ島への重要なルートとなっています。ここから人や物資が頻繁に往来し、経済活動を支えています。

関連事項

南レイテ州は、2006年のレイテ島土砂災害などの自然災害に苦しめられてきました。これらの経験を教訓に、防災対策の強化が求められています。

外部リンク

南レイテ州公式サイト
Philippine Information Agency webpage about Southern Leyte
* Sogodbay Tales & Images - ウェイバックマシン

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