南日向駅

南日向駅：日向市の歴史を刻む駅

宮崎県日向市大字平岩に位置する南日向駅は、九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線沿線に佇む駅です。穏やかな自然に囲まれたこの駅は、長きに渡り地域住民の生活を支え、その歴史は実に深いものがあります。

開設から現代まで：変遷の歴史

南日向駅の歴史は、1921年（大正10年）10月11日に岩脇駅として鉄道省が開設したことに始まります。それからおよそ40年後の1962年（昭和37年）10月1日には貨物取扱いを廃止。1963年（昭和38年）5月25日には現在の駅名である南日向駅へと改称されました。

その後、1968年（昭和43年）4月1日には業務委託駅となり、日本交通観光社が業務を担いました。しかし、1974年（昭和49年）11月20日には荷物取扱いを廃止し、無人駅へと移行。旅客のみの取り扱いとなりました。

1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化を経て、JR九州の駅となりました。その後も組織変更に伴い、所属する支社が変更されています。1996年（平成8年）6月1日には大分支社から鹿児島支社へ、そして2022年（令和4年）4月1日には鹿児島支社から宮崎支社へと移管されました。2000年（平成12年）2月12日には駅舎の改築が行われ、現在の駅舎が完成しました。

駅構造と周辺環境

南日向駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホーム間の移動は跨線橋を利用します。無人駅であるため、窓口での発券業務はありません。

特筆すべきは、駅舎が南日向コミュニティーセンターと合築されている点です。コミュニティーセンター内には窓口がありますが、これは発券業務用ではなく、警備員との連絡用として使用されています。日向市役所岩脇支所も併設されており、地域住民にとって重要な拠点となっています。

駅周辺には、平岩地蔵、日向市立平岩小中学校、岩脇郵便局などの施設があり、静かなながらも生活に密着した環境が形成されています。

利用状況とアクセス

南日向駅の利用状況は、近年減少傾向にあります。（具体的な数値は公開情報に依存します）

日豊本線を利用し、南日向駅へとアクセスすることができます。隣接駅は財光寺駅と美々津駅です。1番のりばを上下主本線とした一線スルー方式を採用しており、行き違いや通過待ちがない場合は両方向とも1番のりばを使用します。

まとめ

南日向駅は、長い歴史を持つとともに、地域社会に密着した駅です。無人駅となった現在も、その役割は変わらず、地域住民の生活を支え続けています。駅舎とコミュニティーセンターの合築は、公共施設の有効活用という点でも注目に値します。静かな自然に囲まれたこの駅は、日向市の歴史と人々の暮らしを象徴する存在と言えるでしょう。

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