美々津駅

美々津駅：日向市の歴史と自然に抱かれた駅

宮崎県日向市美々津町に位置する美々津駅は、九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線沿線にある駅です。穏やかな自然に囲まれたこの駅は、長い歴史と、周辺地域住民の生活を支える重要な役割を担ってきました。

開業から現代まで：歴史を刻む駅

美々津駅は1921年（大正10年）6月11日、鉄道省によって開業しました。それから約100年、幾多の時代変遷を目の当たりにしてきました。開業当初は貨物取扱も行っていましたが、1962年（昭和37年）10月1日に廃止。さらに1974年（昭和49年）11月20日には荷物取扱も廃止され、旅客のみの取り扱いとなりました。

その後、業務委託先が変更され、1984年（昭和59年）11月1日には無人駅となりました。国鉄分割民営化（1987年4月1日）を経て、現在はJR九州が運営しています。駅舎は1993年（平成5年）3月31日に取り壊され、現在の木造瓦葺の小さな待合所が建てられました。管理組織も宮崎総合鉄道事業部発足（1996年6月1日）に伴い大分支社から鹿児島支社へ、そして2022年（令和4年）4月1日には宮崎支社へと移管されています。

駅構造と運行形態

美々津駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線のホームを持つ地上駅です。ホーム間は跨線橋で連絡しており、無人駅ながら乗客の利便性を考慮した設計となっています。1番のりばを主本線とする一線スルー構造で、待避列車は下り列車が主に2番のりば、上り列車が主に3番のりばに入ります。ただし、信号機の配置上、2番のりばからは上り列車の発着はできません。駅舎はありませんが、簡素ながらも利用客が雨風をしのげる待合所が設置されています。

利用状況と周辺環境

美々津駅の近年の1日平均乗車人員は、公開されているデータを参照する必要があります。周辺環境としては、日向市立美々津中学校、リニア実験センター、耳川、日向市役所美々津支所、美々津郵便局、美々津港、国道10号線などがあります。特に、この地域では都農駅付近までリニア実験線が日豊本線と並行して走っているという特徴があります。

隣の駅

美々津駅に隣接する駅は、下り方面が東都農駅、上り方面が南日向駅です。

まとめ

美々津駅は、日向市の歴史と自然豊かな風景の中に溶け込むように存在する、静かな駅です。長い歴史と変化を経て、現在も地域住民の生活を支えています。無人駅ではありますが、簡素ながらも機能的な設備と、周辺の豊かな自然環境が調和した、魅力的な駅と言えるでしょう。今後、この駅の利用状況や周辺開発の動向に注目していく必要があります。

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