南水海道信号所

南水海道信号所

南水海道信号所は、茨城県常総市に設置されている関東鉄道常総線の信号場です。常総線において、列車の運行管理上重要な役割を担う施設の一つであり、特に隣接する水海道車両基地との関連が深い場所に位置しています。

歴史

この信号所は、1992年（平成4年）3月6日に運用を開始しました。その設置は、水海道機関区の廃止と、それに伴う水海道車両基地の開設と同時期に行われたものです。当初より、車両基地への出入庫を効率的に行うための施設として計画されました。

開設当初の南水海道信号所は、すべての定期列車が運転停車する場所でした。これは、主に運転士の交代を行うためでしたが、2004年（平成16年）10月16日に実施されたダイヤ改正によって、その機能は大きく変化します。この改正以降、水海道車両基地へ出入りする列車や、車両の増解結を行う列車を除き、原則としてすべての列車が信号所を通過する形態となりました。この変更により、水海道駅から小絹駅間の所要時間が約3分短縮され、常総線全体の輸送効率向上に貢献しました。かつて運転士が交代のために使用していた台が、現在も敷地内にその名残として残されています。

構造

南水海道信号所は、常総線の複線上に設けられています。信号所の東側には広大な水海道車両基地が隣接しており、信号所はまさに車両基地と本線を繋ぐ役割を担っています。構内には複数の信号機が設置されており、入換信号機なども含め、車両基地への入出庫や構内での車両操作を安全かつスムーズに行うための設備が整えられています。

用途

現在の南水海道信号所は、主に以下の目的で使用されています。

水海道車両基地への出入庫: 常総線を走行する車両の多くが所属する水海道車両基地と本線を結ぶ唯一の経路であり、基地から列車が出庫する際や、運用を終えた列車が入庫する際に必ずここを経由します。
車両の増解結: 車両の連結や解放を行い、列車の編成両数を変更する際にもこの信号所が利用されます。

かつては前述の通り、すべての列車が運転停車し、運転士の交代が行われていましたが、ダイヤ改正によりその機能は廃止され、現在は車両基地への出入庫と増解結に関連する列車のみが信号所構内で停車や信号待ちを行います。

隣の駅

関東鉄道 常総線

小絹駅 - （南水海道信号所） - 水海道駅

関連項目

日本の信号場一覧
水海道車両基地
* 関東鉄道水海道営業所（信号所の西側に位置し、バス関連の業務を行っている）

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