南西パプア州

南西パプア州は、インドネシアの最東部、ニューギニア島の北西部に位置する新しい特別州です。州の名前が示す「南西」とは異なり、実際には島の北西部に位置しており、ドベライ半島と、世界的に有名なダイビングスポットであるラジャ・アンパット諸島を含む周辺の島々から構成されています。州都はソロン市です。

地理と位置

南西パプア州は、北を太平洋に面し、東と南を西パプア州と、西を北マルク州とマルク州に接しています。その地理的な特徴から、海洋資源が非常に豊富で、美しいサンゴ礁や多様な海洋生物が生息しています。この地域は、豊かな自然環境と独特の文化を持つことで知られています。

歴史

南西パプア州の設立構想は、2007年から存在していました。長年にわたり、この地域を管轄していた西パプア州から分離独立する機運が高まっていました。2018年には、当時の西パプア州知事であるドミングス・マンダカン氏が、南西パプア州の創設を支持しました。その後、住民の熱意と関係者の尽力により、2022年7月7日に南西パプア州の創設を定めた法案がインドネシア国会下院に提出されました。同年11月17日に同法案が可決され、同年12月9日、南西パプア州は正式にインドネシアの38番目の州として発足しました。

行政区分

南西パプア州は、5つの県と1つの市から構成されています。それぞれの県と市は、独自の文化や歴史を持ち、多様な魅力を放っています。

県
ソロン県（Sorong）
南ソロン県（Sorong Selatan）
マイブラット県（Maybrat）
タンブラウ県（Tambrauw）
ラジャ・アンパット県（Raja Ampat）
市
ソロン市（Kota Sorong）

人口と面積

南西パプア州の面積は30,695平方キロメートルで、2020年の国勢調査によれば、人口は591,069人です。州都であるソロン市は、商業と行政の中心地として発展を続けており、州全体の経済を牽引する役割を担っています。南西パプア州は、インドネシア国内でも特に多様な文化と自然が共存する地域であり、今後の発展が期待されています。また、近年注目を集めている観光地としても知られており、その美しい景観は多くの旅行者を魅了しています。特にラジャ・アンパット諸島は、世界中のダイバーや自然愛好家にとって憧れの地となっています。

南西パプア州は、その豊かな自然と多様な文化を大切にしながら、持続可能な開発を目指しています。今後の発展とともに、その魅力がますます広がることが期待されます。

もう一度検索