南西高射群について
南西高射群は、
南西航空方面隊の隷下にあり、
沖縄県那覇市にある那覇基地に司令部を置く高射群です。この部隊は、4つの高射隊を傘下に持ち、長射程の
地対空ミサイル(SAM)システムを運用して、領空に侵入する敵の航空戦力に対応することを主要な任務としています。
歴史
南西高射群の歴史は、沖縄が日本に返還された
1972年に始まりました。当初は
アメリカ陸軍の第30防空
砲兵旅団から施設や機材が移管され、高射訓練隊としてスタートしました。
- - 1972年5月15日: 沖縄返還。
- - 1973年2月15日: 高射訓練隊(那覇訓練隊、知念訓練隊、恩納訓練隊)が編成され、アメリカ陸軍第30防空砲兵旅団から移管作業を開始。
- - 1973年5月14日: 知念および恩納の主要施設の管理権が移管。
- - 1973年10月16日: 南西航空混成団に編合され、第5高射群に改編。各高射訓練隊は第17、第18、第19高射隊に改編されました。
- - 1995年3月31日: 高射隊の装備がペトリオットミサイルシステムに更新されました。
- - 1996年2月1日: 第16高射隊が新編されました。
- - 2013年4月: ペトリオットミサイルの改良型であるPAC-3が第17および第18高射隊に配備されました。
- - 2023年3月16日: 第5高射群が「南西高射群」に名称を変更しました。
部隊編成
南西高射群は、以下の部隊で構成されています。
- - 南西高射群本部(那覇基地)
- - 指揮所運用隊(那覇基地)
- - 整備補給隊(那覇基地)
- - 第16高射隊(知念分屯基地)
- - 第17高射隊(那覇基地)
- - 第18高射隊(知念分屯基地)
- - 第19高射隊(恩納分屯基地)
これらの部隊は、それぞれの役割を担い、南西地域の防空任務に貢献しています。
主要装備
南西高射群は、主にペトリオットミサイルシステムを運用しており、これにはPAC-3が含まれます。これらのシステムは、長距離の航空脅威に対して有効な防空能力を提供します。
関連部隊
- - 北部高射群、中部高射群、西部高射群: 日本各地に配置された他の高射群。
- - 高射教導群: 高射部隊の教育訓練を担当する部隊。
- - 第15高射特科連隊: 陸上自衛隊の高射部隊。
外部リンク
南西高射群は、日本の南西地域における防空の要として、重要な役割を果たしています。