恩納分屯基地

恩納分屯基地

恩納分屯基地（おんなぶんとんきち、JASDF Onna Sub Base）は、沖縄県国頭郡恩納村に位置する航空自衛隊那覇基地の分屯基地です。具体的には、恩納村字恩名7441番地に所在しています。

概要

この基地には、南西地域の防空を担う第19高射隊が配置されています。基地としての歴史は古く、1959年に米陸軍がミサイル基地「恩納サイト」として建設したのが始まりです。沖縄返還協定に基づき自衛隊に移管され、1973年に航空自衛隊恩納分屯基地として正式に開庁しました。現在、分屯基地司令は、第19高射隊長が兼務しています。

所在部隊

恩納分屯基地に所在する主要部隊は以下の通りです。

南西航空方面隊隷下部隊
南西高射群
第19高射隊

沿革

恩納分屯基地の沿革は、以下の通りです。

米陸軍 恩納サイト時代
1959年（昭和34年）：アメリカ陸軍がナイキミサイル基地として建設。
沖縄返還後
1972年（昭和47年）5月15日：沖縄返還。
1973年（昭和48年）
2月15日：高射訓練隊（恩納訓練隊）編成、アメリカ陸軍第30防空砲兵旅団より移管作業。
5月14日：恩納の主施設管理権移管。
10月16日：南西航空混成団編合及び第5高射群編成に伴い、恩納訓練隊を第19高射隊に改編。

有害物質の検出と対策

2002年、米軍から引き継いだ旧汚水処理施設からPCBを含む有毒物質が発見されました。自衛隊の説明によると、旧汚水処理施設7カ所のうち、5カ所の汚泥からPCBが検出されています。

2012年には、米海兵隊基地跡地から見つかったものと合わせて、PCB含有汚泥管理のための保管庫設置等費用として、2010年までに合計で約2億1800万円の費用がかかっていたことが明らかになりました。

2013年11月13日には、恩納分屯基地で見つかったPCBを含む汚染物、ドラム缶112本分、およそ22トンが福島県の処理業者に搬出されました。分屯地では、他にも米海兵隊恩納通信所の返還後に見つかったドラム缶694本、104トンのPCB含有汚泥がこの基地に移送され管理されていました。

脚注

恩納分屯基地

関連項目

航空自衛隊の基地一覧
第5高射群
* ホワイト・ビーチ地区

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