南部貨物基地線

南部貨物基地線：京畿道義王市の貨物輸送線

南部貨物基地線は、韓国の京畿道義王市を通る鉄道路線で、主に貨物輸送を目的としています。この路線は、1984年に開通し、韓国鉄道公社（KORAIL）が運営しています。

概要

当路線は、特にコンテナ貨物の需要が高まる中で、その取扱いのために設計されたものです。貨物専用のこの路線は、様々なタイプの貨物列車がたくさん行き交い、その中でもコンテナ列車やセメント専用列車が特に多く見られます。終点の五峯駅の近くには、京仁ICDというコンテナターミナルがあり、ここで鉄道輸送と道路輸送が効果的に結びついています。

この南部貨物基地線は、通称として南部循環線や義王線と呼ばれることもありますが、これは主に運行業務において用いられています。また、この路線は、もともとは五峰駅から陶農駅に向けて延伸し、旅客サービスを提供する計画もありました。この計画に基づいて、延伸のための用地確保も行われたものの、実現には至らず現在は短い貨物専用の盲腸線として運用されています。

さらに使われなくなった五峯駅の旅客設備は、業務用の施設に転用されました。計画されていたルートにそって、ソウル外郭循環高速道路が建設されるなど、当初の構想とは異なる形で発展を遂げています。

歴史

南部貨物基地線の歴史は1984年に始まり、具体的には以下のような重要な出来事がありました：

• - 1984年7月20日：京仁ICDの第1ターミナルが完成し、富谷駅から五峯駅が開通しました。
• - 1986年：京仁ICDの第2ターミナルも完成しました。
• - 1992年3月2日：五峯駅が儀旺駅に改称されました。
• - 1996年12月：下り線が電化されました。
• - 2004年6月25日：地域自治体の儀旺市の要請により、富谷駅は儀旺駅に、儀旺駅は五峯駅にそれぞれ改称されました。
• - 2005年2月：上り線も電化され、新たなエネルギー効率が求められました。
• - 2007年3月：儀旺市が義王市に漢字表記を変更し、それに伴い駅の表記も変わりました。

駅一覧

南部貨物基地線の駅は全て京畿道義王市内に位置しています。なお、この路線には旅客営業の設定は無く、貨物営業キロのみが存在します。

このように、南部貨物基地線は京畿道における重要な物流路として、効率的な貨物輸送をサポートしているのです。

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