南郷町中央公園野球場

南郷スタジアム：プロ野球キャンプと地域活性化の象徴

宮崎県日南市南郷町中央公園内にある南郷スタジアムは、プロ野球チームのキャンプ地として知られる野球場です。愛称は南郷スタジアムで、CL・イキグループが運営管理を行っています。

プロ野球キャンプ誘致とスタジアム建設：

南郷町（現・日南市南郷町）は、町おこしの一環として、かねてよりプロ野球チームのキャンプ誘致に力を入れていました。一方、西武グループは同町にある系列ホテルの観光リゾート開発を進めており、観光PRの一環として野球キャンプの誘致に大きな関心を持っていました。これらの思惑が一致し、西武ライオンズ（現・埼玉西武ライオンズ）が2001年11月から南郷町中央公園で秋季キャンプを開始することになりました。

春季キャンプの誘致も目指し、南郷町と宮崎県は2002年1月、地元産飫肥杉を使用した室内練習場「南郷くろしおドーム」を建設。さらに中央公園野球場の全面改築も決定しました。2003年から春季キャンプ（A班）の開催が予定されていましたが、工事の遅れや他地域との調整難航により、2004年からの開催となりました。

2009年には南郷町が日南市に合併。日南市ではすでに天福球場、東光寺野球場で広島東洋カープがキャンプを行っていたため、結果的に日南市は3つの野球場で2球団のキャンプを迎えることになりました。

九州アジアリーグ公式戦開催：

2023年には、九州アジアリーグの公式戦が南郷スタジアムで開催されることになり、同年3試合が予定されました。4月22日には最初の公式戦が行われ、新たな歴史が刻まれました。

スタジアム概要：

南郷スタジアムは、両翼100m、中堅122mの広々としたフィールドを有しています。内野は黒土混合土、外野は天然芝（ティフトン芝）を使用し、快適なプレー環境が整備されています。スコアボードは磁気反転式（富士通フロンテック製）で、収容人員は10,000人です。

周辺施設：

南郷スタジアム周辺には、南郷くろしおドーム（室内練習場）、多目的運動施設、運動広場、テニスコート、弓道場など、様々なスポーツ施設が整備されています。

アクセス：

JR日南線南郷駅から徒歩約15分と、アクセスも良好です。

南郷スタジアムの意義：

南郷スタジアムは、プロ野球チームのキャンプ地として地域経済の活性化に貢献しているだけでなく、市民のスポーツ振興にも大きく寄与しています。多くの野球ファンや観光客が訪れ、南郷町の活気に満ちた魅力を全国に発信する役割を担っています。今後の更なる発展と、地域社会との連携強化が期待されます。

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