厂部

厂部（がんだれ）について

厂部（かんぶ）は、漢字を部首によって分類した際に用いられるグループの一つです。康熙字典における214部首では、27番目に位置づけられています。これは2画の部首の中では21番目にあたります。

概要

厂部には、「厂」という字形を構成要素として持つ漢字が分類されています。この「厂」の字形は、その起源を辿ると、崖を象ったもの（例：「厓」「原」など）、石を象ったもの（例：「厲」「厭」など）、そして小屋を象ったもの（例：「厨」「厠」）など、多様なものに由来しています。これらの字形は「广」と表記されることもあり、その場合は广部に分類されます。

また、UnicodeのCJK部首補助においては、「厂」の変形とみなされる字形として「⺁」が登録されています。

部首の通称

厂部は、地域によって様々な通称で呼ばれています。

日本: がんだれ（雁の略字に使われたことに由来します。）
中国: 偏厂、厂字头（changzitou、「厂」は「廠」の簡体字です。）
韓国: 민엄호부（min eomho bu、飾りのない广の部という意味です。）
英米: Cliff radical（崖の部という意味です。）

部首字

厂（がんだれ）

音韻

広韻: 呼旱切
詩韻: 旱韻、上声
三十六字母: 暁母
日本語: 音：カン（漢音）
中国語: ピンイン：hǎn、注音：ㄏㄢˇ、ウェード式：han3
朝鮮語: 訓音：굴바위（gulbawi、いわ）、한(han)

例字

以下に、厂部に属する漢字の例を画数とともに示します。

2画: 厄
6画: 厓
7画: 厚、厘（釐は里部に分類されることもあります）、厖
8画: 原
9画: 厠（廁は广部に分類されることもあります）、厩（廏は广部に分類されることもあります）
10画: 厨（廚は广部に分類されることもあります）、厥
* 12画: 厭

その他

厂部は、漢字の成り立ちや意味を理解する上で重要な役割を果たしています。この部首を通して、漢字の奥深さに触れてみてください。

𠫑についても言及しておきます。

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