厄祓い

厄祓いとは

厄祓いとは、人生における災厄を避け、その後の人生を無事に過ごせるように祈願する儀式のことです。一般的に、厄年に行われることが多いですが、日々の生活で少しずつ溜まっていく厄（日常厄）を祓うために、厄年以外にも行われることがあります。

厄を避ける方法は様々で、厄除け、厄落としなどと呼ばれることもあります。神社や寺院で祈祷を受けるのが一般的ですが、専門家にお祓いを依頼することも可能です。また、日常厄を寄せ付けないために、厄除けとなるものを身につける方法もよく用いられます。

厄祓いの時期

厄年における厄祓いの時期は、地域によって異なりますが、一般的には以下の3つのケースが多いです。

新年正月元旦：年の節目である新年に行う「一番祈祷」
節分：旧正月を年の区切りとし、節分に合わせて行う「厄払い節分祭」
年始から節分まで：年始から節分までの間に行う

厄祓いは、厄年を無事に乗り切るための祈願が本質であるため、上記期間を過ぎても依頼することは可能です。

神社によっては喪中を嫌う場合もありますが、四十九日の忌明け後であれば問題ないとする神社も多いです。お寺であれば喪中を気にすることなく厄祓いを受けられます。

子供の厄祓いは、誕生初参りや七五三などのお参りと合わせて行われることが多いです。七五三はもともと厄祓いを起源とするものです。

日常厄は日々積み重なるものなので、厄祓いの時期は特に決まっていません。年始の節目や誕生日など、定期的に行うケースや、災厄が続いた際に、思い立った時に行うケースなどがあります。

厄祓いの種類

厄祓いには、以下のような方法があります。

厄を近づけない：神仏に守ってもらい、魔除けのお守りを身につけるなど
厄を追い出す：香を焚き、邪気を外に追い出す
身代わり：神仏に身代わりになってもらい、厄を背負ってもらう。お参りの際に小物を落としたり、餅や豆を撒いて厄を分担する風習も。

厄除けの贈り物

厄年の人には、厄除けとなるものを贈る習慣があります。肌身離さず持てるもの、長いもの、うろこ模様のもの、七色のものが良いとされています。

男性向け：ネクタイ、ベルトなど
女性向け：帯、マフラー、スカーフ、ネックレス、ブレスレットなどのアクセサリー
男女共通：財布

これらの贈り物は、伝統や宗教的な根拠はなく、商業的な販売促進策である場合もあります。

日本以外の厄祓い

世界各地にも、独自の厄祓いの文化があります。

中国：12年ごとに厄年とし、金色や赤色のものを身につける
イギリス：年の数だけ木の実を集め、焼く
トルコ：厄年の人の等身大の泥人形を作り、川に流す。青い目玉のお守りをつける
スペイン：馬肉片を年の数だけ食べ、夜を踊り明かす

厄祓いで有名な日本の神社仏閣

全国には、厄除けで有名な神社仏閣が多数あります。

日本三大厄除け開運大師
関東の神社
関東厄除け三大師（弘法大師を祀る）
関東の三大師（元三大師を祀る）

その他、東海地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州地方にも、厄除けで有名な神社仏閣があります。

関連項目

厄年・厄神
七五三
正月
節分
神社
寺
お祓い
お守り
かわらけ投げ
方位除け

外部リンク

神社本庁「厄払いについて」

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