厚木拓郎

厚木拓郎（あつき たくろう）さんは、1989年10月12日生まれの東京都出身の俳優です。数々の舞台、映画、テレビドラマに出演するなど、幅広い活躍を見せています。

子役時代から芸能活動をスタートさせ、劇団ひまわりに所属。数々の舞台作品に出演し、演技経験を積みました。1997年には、世田谷パブリックシアターとシアター・ドラマシティで上演された『コルチャック先生』で物乞いの子供役を演じ、新国立劇場こけら落とし公演『夜明け前』では半太（少年時代）役を演じるなど、早くから注目を集めていました。

劇団ひまわり所属時代には、創立60周年記念公演である『アンネ』や『蒼い妖精とピノッキオ』といった作品にも出演。他にも、『掌の宇宙 六十周年を手で寿ぐ』、『十二夜』、『POST』など、多くの舞台作品で経験を積み重ねています。

2015年には、演劇系コントユニット「コヒツジズ」を結成。メンバーとして、数々のコント作品を発表し、独特の笑いを届けています。「コヒツジズ」では、自ら脚本・演出を手掛けた作品も多く存在し、クリエイターとしての才能も発揮しています。

映画にも多数出演しており、1999年には『あの、夏の日 とんでろ じいちゃん』で主演を務め、小林桂樹さんとダブル主演という快挙を成し遂げています。その後も、『マヌケ先生』、『淀川長治物語神戸篇 サイナラ』など、数々の映画作品で主演や重要な役どころを演じ、高い演技力を評価されています。その他の出演作品には、『理由』、『転校生-さよなら あなた-』、『風が強く吹いている』、『アントキノイノチ』、『この空の花 長岡花火物語』、『海辺の映画館―キネマの玉手箱』などがあります。2023年には『釜石ラーメン物語』に出演するなど、近年も精力的に活動しています。

テレビドラマにも多数出演。日本テレビの『好きやねん』、テレビ朝日の『イタズラなKiss』、TBSの『金田一耕助の傑作推理「幽霊座」』、テレビ朝日の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』など、様々な作品で重要な役を演じています。また、NHK大河ドラマ『北条時宗』にも出演するなど、その演技力は高く評価されています。

さらに、吹き替えやラジオドラマ、PVなどにも出演しており、その活動は多岐にわたります。2002年には、映画『スパイダーマン』の吹き替えにも参加しています。また、NHK-FMの青春アドベンチャーやFMシアターなどにも出演し、声の演技でも高い評価を得ています。

2020年4月20日からは、アクトレインクラブに所属し、俳優として活動を続けています。InstagramやX（旧Twitter）などのSNSも積極的に活用しており、ファンとの交流を大切にして活動しています。

厚木拓郎さんは、子役時代から培ってきた演技力と、演劇への深い理解、そしてコントユニット「コヒツジズ」での活動経験を通して磨かれた表現力を武器に、これからも多様な分野で活躍していくことでしょう。

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