厚生科学審議会

厚生科学審議会について

厚生科学審議会は、厚生労働省に設置されている審議会の一つです。2001年の中央省庁再編に伴い、厚生労働省設置法に基づき設置されました。この審議会は、厚生労働行政における科学的知見の活用を促進し、政策決定の質を高める上で重要な役割を担っています。

所管事務

厚生科学審議会は、以下の事務を所管しています。

1. 厚生労働大臣の諮問に応じた調査・審議:
疾病の予防及び治療に関する研究、その他厚生労働省の所掌事務に関する科学技術の重要事項
公衆衛生に関する重要事項
2. 関係行政機関への意見具申:
公衆衛生に関する重要事項について、厚生労働大臣または関係行政機関に意見を述べることができます。
3. 医療関係者の養成に関する事項:
保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師の学校・養成所の指定や認定に関する重要事項を調査・審議します。
4. 法律に基づく権限の行使:
再生医療等の安全性の確保等に関する法律、臨床研究法、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、予防接種法、検疫法、生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律、難病の患者に対する医療等に関する法律、がん登録等の推進に関する法律、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律など、様々な法律に基づいて付与された権限を行使します。

委員

厚生科学審議会の委員は、30名以内の学識経験者から選ばれ、厚生労働大臣が指名します。委員の任期は2年です。

分科会及び部会

審議会には、以下の分科会が設置されています。

生活衛生適正化分科会
予防接種・ワクチン分科会

さらに、予防接種・ワクチン分科会の下には3つの部会、審議会全体の下には13の部会が置かれており、それぞれの専門分野においてより詳細な検討が行われています。

審議会の役割

厚生科学審議会は、厚生労働行政における科学的根拠に基づいた政策決定を支援する上で、極めて重要な役割を担っています。専門的な知識や経験を持つ委員が、幅広い分野における課題を多角的に分析し、厚生労働大臣に対して提言を行うことで、国民の健康と福祉の向上に貢献しています。また、分科会や部会における詳細な検討を通じて、より専門性の高い議論を深め、政策の質の向上を図っています。

関連情報

厚生科学審議会令（e-Gov法令検索）
厚生労働省設置法（e-Gov法令検索）

関連項目

予防接種

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