原田実 (棋士)

原田実（はらだ みのる）

原田実（1936年 - 2021年7月10日）は、日本を代表するアマチュア棋士であり、その卓越した実力から「アマ四強」の一人として知られています。全日本アマチュア本因坊戦において、他に類を見ない7回の優勝を果たし、2010年にはその功績が認められ、「名誉アマチュア本因坊」の称号を授与されました。

人物

原田実は、囲碁界におけるアマチュアの地位向上に大きく貢献した人物です。その活動は多岐にわたり、日本棋院神奈川県支部連合会顧問、神奈川県囲碁連盟相談役、囲碁研究会「遊仙会」「みのる会」主宰、NPO法人日本福祉囲碁協会客員などを歴任しました。

略歴

1936年、鹿児島県に生まれる。
1948年、12歳で囲碁を始める。
東京都立大学に進学し、学生時代からその才能を発揮。1958年、1959年と全日本学生本因坊決定戦で連続優勝を飾る。
1960年、日立製作所に入社し、社会人として働きながら囲碁の腕を磨く。
1961年、全日本アマチュア本因坊戦で初優勝。その後、1963年、1964年、1968年、1989年、1997年、2003年と、計7回の優勝を果たす。
1964年、朝日アマ囲碁十傑戦で優勝。以後、1965年、1986年、1988年にも優勝。
1970年、関西棋院から「アマチュア7段」を贈られる。
1976年、安永一と共に「アマ四強」と称され、日本棋院から「アマチュア初の七段位」を授与される。
2000年、長年勤務した日立製作所を退社。同年、日本棋院からアマチュア八段を贈られる。
2008年、第37回大倉喜七郎賞を受賞。
2010年、長年の囲碁界への貢献が認められ、「名誉アマチュア本因坊」の称号を授与される。過去4回以上の優勝者である菊池康郎、三浦浩、中園清三、平田博則と共に、主催の毎日新聞社より顕彰を受けた。
2021年7月10日、急性心不全のため逝去。享年85歳。

原田実の囲碁に対する情熱と、その輝かしい実績は、多くの囲碁ファンに感動を与え、アマチュア棋士の目標として、その名は永く記憶されることでしょう。

参考文献

アマチュア本因坊 原田実の「日立ウィークリー詰碁講座」
“原田実 プロフィール”. 2015年2月9日閲覧。

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