原田政彦 (野球)

生涯

原田 政彦（はらだ まさひこ）氏は、1971年2月26日に愛知県刈谷市で生まれました。右投げ右打ちの内野手、後に外野手としてプロ野球界で活躍しました。

学生時代

地元、刈谷市立住吉小学校、刈谷市立刈谷南中学校で学びました。小・中学校では、後に阪神タイガースに入団する鮎川義文氏と同級生でした。三河高等学校に進学し、ここでは後に福岡ダイエーホークスに入団した太田勝正氏がチームのエースでした。高校卒業後、愛知学院大学に進み、愛知大学リーグでプレーしました。大学時代は通算60試合に出場し、195打数で57本の安打を記録、打率.292、1本塁打、23打点という成績を残しました。リーグでは2度にわたりベストナインに選出されるなど評価を受け、4年秋には明治神宮野球大会でチームの優勝に貢献しました。

プロ経歴

大学卒業後は、社会人野球の東海理化に進みました。社会人野球での経験を経て、1994年のプロ野球ドラフト会議において、中日ドラゴンズから4位指名を受けて入団しました。

中日ドラゴンズ時代

プロ入り当初は内野手として期待されていましたが、残念ながら故障に見舞われ、1996年のシーズン途中に一度自由契約となります。しかし、故障が回復した翌1997年には再び支配下選手として契約を結び直し、同時に外野手へと登録ポジションを変更しました。

中日二軍（ウエスタンリーグ）では卓越した打撃センスを発揮し、走攻守の三拍子が揃った選手として評価されました。特に2000年には、ウエスタンリーグで打率.343をマークして首位打者に輝くなど、傑出した成績を残しました。しかし、一軍での出場機会は限られ、その実力を十分に発揮する場は多くありませんでした。

日本ハムファイターズ時代

2001年4月、外野手に故障者が続出していた日本ハムファイターズ（現在の北海道日本ハムファイターズ）へ金銭トレードで移籍しました。新天地では出場機会が増加し、この年が自身にとってプロ生活で最も多くの試合に出場したシーズンとなりました。しかし、翌2002年は再び出場機会が減少し、シーズン終了後に球団から戦力外通告を受け、現役を引退することを決断しました。

プロでの記録

初出場: 1997年8月30日、対ヤクルトスワローズ戦（ナゴヤドーム）、9回表に中堅手として登場。
初先発出場: 1997年8月31日、対ヤクルトスワローズ戦（ナゴヤドーム）、2番・左翼手としてスタメン出場。
初安打: 1997年8月31日、対ヤクルトスワローズ戦（ナゴヤドーム）、6回裏に山本樹投手から放った二塁打。
初打点: 1997年9月18日、対広島東洋カープ戦（ナゴヤドーム）、7回裏に代打の代打で出場し、東瀬耕太郎投手から放った打球が内野ゴロとなり、その間に記録。
初本塁打: 1998年5月22日、対ヤクルトスワローズ戦（明治神宮野球場）、7回表に石井一久投手から放った左翼越えソロ本塁打。

背番号

プロ生活で着用した背番号は以下の通りです。

57 （1995年）
95 （1996年）
56 （1997年 - 2001年シーズン途中まで）
* 43 （2001年シーズン途中から2002年）

引退後

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、医療分野への道を志しました。2006年には葛谷学園中和医療専門学校の柔道整復師養成科に入学し、専門知識と技術を習得しました。卒業後、現在は岐阜県可児市で整骨院を開業し、地域の人々の健康をサポートする活動を続けています。

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