『わんおふ -one off-』:青春と友情、そして自分探しの旅
2012年に制作されたオリジナルビデオ
アニメーション(
OVA)、『わんおふ -one off-』。キャッチコピーは「
2012年、新しい風が舞う。」です。
本田技研工業が特別協賛として参加しており、作中にはホンダのバイクが多数登場します。
物語の中心は、
ホンダ・ジョルノで通学する高校2年生の汐崎春乃。彼女は、少し内向的で、物思いにふけることが多い少女です。幼少期には活発な面もありましたが、思春期を迎え、憂鬱な日々を送っていました。そんな春乃が、自分自身を見つめ直し、成長していく物語が描かれています。
春乃の通学路、そして彼女の生活の中心となるのは、実家のペンション「NIWA」です。そこには、オーストラリアから来たシンシアという女性が働きに来ています。バイクで世界中を旅してきたシンシアは、春乃にとって、全く異なる価値観を持つ存在であり、春乃の生活に大きな変化をもたらします。
春乃の友人たちも個性豊かです。作詞担当の眼鏡をかけた鏑木小夜、作曲担当でツインテールが特徴の別所杏里、そして、少々抜けているものの春乃たちを支える前園利絵。彼女たちと春乃は、シンシアの影響を受け、音楽ユニット「ぽこ・あ・ぽこ」を結成します。
『わんおふ』の魅力の一つは、キャラクターたちの丁寧な描写です。春乃の心の揺れ動き、友人たちとの絆、そして、シンシアとの出会いによって変化していく春乃の姿は、見る者に共感を呼び起こします。さらに、それぞれのキャラクターが所有するホンダのバイクも、物語に彩りを添えています。
物語は、春乃と友人たちが、自分自身の「大切なもの」を見つける旅路でもあります。それは、音楽、友情、そして自分自身への理解といった、青春の様々な要素が絡み合った、繊細で美しい物語です。
主要登場人物
汐崎春乃(しおざき はるの):主人公。内向的な高校2年生。ホンダ・ジョルノに乗っています。
鏑木小夜(かぶらぎ さよ):「ぽこ・あ・ぽこ」の作詞担当。眼鏡をかけた長髪の高校2年生。ホンダ・リトルカブに乗っています。
別所杏里(べっしょ あんり):「ぽこ・あ・ぽこ」の作曲担当。ツインテールが特徴的な高校2年生。ホンダ・ベンリィに乗っています。
前園利絵(まえぞの りえ):高校1年生。「ぽこ・あ・ぽこ」のマネージャー。
ホンダ・ズーマーが好きですが、まだ免許を持っていません。
*
シンシア・B・ロジャース:オーストラリア出身の女性。春乃の実家のペンションで働く。
ホンダ・CBR250Rに乗っています。
スタッフ
監督、原案には
佐藤順一氏。脚本は鈴木雅詞氏、キャラクターデザインは渡辺敦子氏といった、実力のあるスタッフ陣が制作に参加しています。音楽は原田節氏、主題歌はROUND TABLE featuring Ninoが担当。
その他
OVA本編に加え、漫画版やWEBラジオなども展開されました。
Amazon.co.jpでは、全巻購入特典として、春乃仕様にラッピングされた
ホンダ・ジョルノが抽選で1名にプレゼントされるという企画も行われました。
『わんおふ -one off-』は、青春の輝きと、自分探しの葛藤、そして友情の温かさを感じられる作品です。バイク好きの方にも、青春アニメが好きな方にもおすすめの一作と言えるでしょう。
アニメーション制作はTYO
アニメーションズ。製作委員会は
電通、
松竹、ティー・ワイ・オー、ワンオアエイトで構成されています。