友誼関

友誼関について

友誼関（ゆうぎかん）は、中華人民共和国の広西チワン族自治区に位置し、憑祥市の中心部から西南約15キロメートルにある国境の関所です。この場所は、中国とベトナムの国境に属し、地域の歴史において重要な役割を果たしてきました。

ベトナムでは、友誼関は「Ải Nam Quan」または「Trấn Nam Quan」と呼ばれ、北部国境の一部です。この関所は、さまざまな呼称を経て、長い歴史を刻んできました。初めて建設されたのは漢代のことで、当初は「雍鶏関」「鶏陵関」と名付けられました。その後、「界首関」「大南関」「鎮夷関」「鎮南関」と名を変え、1953年には「睦南関」、1965年に現在の「友誼関」へと改称されました。

友誼関は、湘桂線を通じてベトナムのランソン省のカオロック県にあるドンダン市鎮と繋がっており、交通の要所でもあります。

歴史的な出来事

友誼関は、歴史的な出来事の舞台でもあり、いくつかの重要な戦いがここで展開されました。1885年、フランス軍が約2,000名でランソンから鎮南関に侵攻しました。この時、清朝の馮子材が指導する黒旗軍が関所の4キロメートル手前で戦闘を行い、フランス軍を撃退しました。この戦いは通称「鎮南関の役」として知られています。

次に、1907年には孫文と黄興が中心となって「鎮南関起義」が発生しました。この事件は、中国における革命運動の一環として重要な意味を持ちました。続いて1949年12月11日、中国人民解放軍が友誼関に進駐し、広西全土を解放することにつながりました。

さらに、1979年には中越戦争が発生し、中国人民解放軍が兵士20万人を派遣してここを経由しベトナムに侵攻しました。このように、友誼関は中国とベトナムの歴史において数多くの事件が繰り広げられた場所であり、その歴史は非常に深いものがあります。

友誼関を訪れることで、この地域の歴史を体感し、文化交流や国際関係の変遷を実感することができるでしょう。

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