湘桂線

湘桂線

湘桂線は、中国国鉄が運営する鉄道路線で、湖南省衡陽市から広西チワン族自治区憑祥市までを結んでいます。この路線は、中国の南部地域における重要な輸送インフラとしての役割を担っています。

概要

湘桂線は、衡陽駅から南西方向に進み、永州、桂林、柳州、来賓、南寧、崇左といった主要都市を経由して、憑祥駅に到達します。さらに、憑祥駅からはベトナム鉄道のハノイ・ドンダン線（河同線）と接続しており、国際的な輸送ネットワークの一部を形成しています。

この路線は、湘江流域と中国西南地区を結ぶ重要な役割を果たしており、全長1021kmに及びます。そのうち、広西チワン族自治区内が831kmを占めています。路線の管轄は、衡陽起点から150.111km地点までは広州鉄路集団、そこから終点までは南寧鉄路局が担当しています。全線が非電化であり、柳州～南寧間のみが複線化されています。

高速新線と電化計画

沿線の経済発展に伴い、輸送需要が急速に増大したため、湘桂線の大幅な拡張計画が策定されました。2007年末には、衡陽～柳州間における高速新線（衡柳線および柳南都市間[[鉄道]]）の建設工事が開始され、2013年12月に両線が開通しました。これらの新線は、設計時速200km/h以上で運行されており、輸送能力の大幅な向上に貢献しています。

さらに、既存線の電化も計画されており、将来的にはより高速で効率的な輸送が実現することが期待されています。

歴史

湘桂線の建設は、以下の段階を経て進められました。

1937年10月11日：衡陽～桂林間の建設を開始。
1938年8月16日：桂林～柳州間の建設を開始。
1938年9月28日：衡陽～桂林間が開通し、運営を開始。
1939年12月：桂林～柳州間が開通。
1941年：来賓まで延伸。
1950年10月：来賓～憑祥間の建設を開始。
1953年：来賓～憑祥間が開通し、運営を開始。
1954年：憑祥～友誼関間14kmが完成。
1955年：ベトナムの鉄道と接続し、国際輸送を開始。
1984年10月27日：柳州～黎塘間の複線化が完成。
2007年12月27日：衡陽～南寧間の拡能改造工事に着工。

駅一覧

湘桂線には、以下の駅が存在します。各駅の接続路線は以下の通りです。

衡陽 - 衡陽西 - 三塘 - 譚子山 - 鶏籠街 - 白鶴鋪 - 祁東北 - 祁東西 - 白地市 - 祁陽北 - 大村甸 - 黄陽司 - 高渓市 - 永州 - 灘頭湾 - 藍家村 - 井頭圩 - 東安 - 紫渓 - 黄土井 - 廟頭 - 黄沙河 - 夏馬 - 永歳 - 新塘坪 - 全州 - 才湾 - 田心鋪 - 紹水 - 鹹水 - 四季田 - 百里村 - 南塘 - 興安 - 厳関郷 - 軍田村 - 大溶江 - 涼風橋 - 三街 - 霊川 - 桂林北 - 桂林 - 二塘 - 横山 - 大渓河 - 塘堡 - 永福 - 葡萄 - 親睦村 - 矮嶺 - 波寨 - 大端河 - 黄冕 - 幽蘭 - 新村 - 鹿寨 - 対亭 - 雒容 - 洛埠 - 龍塘 - 鷓鴣江 - 柳州北 - 柳州 - 柳州南 - 進徳 - 白山 - 鳳凰 - 来賓 - 良江 - 平塘 - 小平陽 - 黎塘 - 稔竹 - 沙江 - 六景 - 伶俐 - 邕寧 - 屯里 - 南寧東 - 南寧 - 南化 - 南寧南 - 金鶏村 - 江西村 - 維羅 - 巴関嶺 - 扶綏 - 渠黎 - 渠旧 - 瀬湍 - 崇左 - 古坡 - 天西 - 亭亮 - 龍伯屯 - 寧明 - 馗塘 - 夏石 - 上石 - 憑祥北 - 憑祥（ - 隘口）

接続路線

衡陽駅：京広線
永州東駅：洛湛線
桂林駅：桂海線
洛埠駅：屯秋線
柳州駅：黔桂線、焦柳線
来賓駅：来合線
黎塘駅：黎湛線
沙江駅：黎欽線
邕寧駅：邕南線
南寧南駅：南防線
江西村駅：南昆線

湘桂線は、中国南部地域における経済発展と人々の移動を支える重要な動脈として、今後もその役割を担っていくことが期待されます。

もう一度検索