双桂堂

双桂堂：歴史と文化が息づく古刹

双桂堂は、中華人民共和国重慶市梁平区金帯鎮に位置する臨済宗の寺院です。「福国寺」「金帯寺」「双桂禅院」とも呼ばれ、その長い歴史と豊かな文化遺産で知られています。

起源と発展

双桂堂は、清の順治10年（1653年）に夔州府の破山海明によって建立されたのが始まりです。寺院の名前は、境内に2本のモクセイの木があることに由来します。1653年から1926年までの間、双桂堂は七世代にわたる祖師たちの尽力により、七殿、八堂、八院という壮大な規模を誇る寺院へと発展しました。

近代の苦難と復興

1958年、双桂堂は四川省人民政府によって重点保護寺院に指定されました。しかし、1968年4月には、元二機部313工場が北京市から移転してきた際に双桂堂を借り上げ、僧侶は全員追い出されるという事態に見舞われました。さらに、文化大革命の時期には軍隊が駐留し、寺院の建築物が破壊されるなど、大きな被害を受けました。このような壊滅的な状況の中、妙談和上は寺院を守るために、囲いの席を購入し、白い石灰を塗って朱塗りで「毛沢東語録」を書き込み、紅衛兵による破壊を免れさせました。

1982年、妙談和上は中央人民政府に現状を訴え、胡耀邦の指示により軍隊は双桂堂から撤退しました。その後、1980年代には寺院の修復が行われ、1983年には中華人民共和国国務院によって漢族地区仏教全国重点寺院に認定されました。また、1991年4月16日には四川省人民政府によって第三批省級重点文物保護単位に、2000年9月7日には重慶市人民政府によって第一批重点文物保護単位に認定されています。そして、2013年3月5日には中華人民共和国国務院によって第七批全国重点文物保護単位に認定されました。

伽藍

双桂堂の伽藍は、山門、弥勒殿、大雄宝殿、戒堂、破山塔、大悲殿、蔵経楼などで構成されています。

寺宝

寺宝としては、清の雍正年間に編纂された『大蔵経』が所蔵されています。

双桂堂は、その長い歴史の中で様々な困難を乗り越え、今日までその姿を伝えてきました。寺院の美しい建築物や貴重な寺宝は、訪れる人々に深い感動を与え、心の安らぎをもたらしてくれるでしょう。

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