双葉山定次

双葉山定次（ふたばやま さだじ）

双葉山定次（本名：龝吉 定次）は、1912年2月9日に大分県宇佐郡で生まれ、1968年にその生涯を閉じた、大相撲の偉大な力士です。彼は立浪部屋に所属し、1935年から1941年にかけて第35代横綱の地位に君臨しました。横綱としては、破られていない69連勝の金字塔を打ち立て、日本の相撲界に多くの足跡を残しました。ここでは、双葉山の来歴、実績、人物像について掘り下げていきます。

来歴

双葉山は幼少期、右目に重傷を負い、以降相撲界に進むための準備をすることになります。彼の家計は厳しく、父親が海運業を営んでいたが、失敗し多くの借金を抱えることになります。双葉山は兄弟とともに家計を支えるため、力士の道を選びました。1927年に初土俵を踏み、四股名の「双葉山」は「栴檀は双葉より芳し」という言葉から取られたとされています。

活躍と69連勝

双葉山は入門時からその猛稽古が評判で、特に体力トレーニングを重視しました。稽古熱心である一方、入幕前の彼はあまり目立たない存在でした。しかし1936年に体重を増やし、それ以降、右四つの形からの吊り出しや寄り切りを繰り出すことでその名を広めました。1936年の初場所では、初日の敗北から始まり、そこから69連勝を達成します。この記録は、現在も破られていません。

横綱在任と指導活動

連勝記録の後、横綱に昇進した彼は、養成所で後進選手を指導する双葉山相撲道場を設立しました。戦後には日本相撲協会の改善と運営にも力を注ぎ、理事長としてその運営に邁進しました。彼の指導のもと、数多くの力士が育成され、時津風一門が形成されました。

死とその後

双葉山は1968年に亡くなり、その葬儀は国技館で行われました。彼の功績は今も多くの力士やファンに受け継がれています。彼が残した69連勝の記録に加え、横綱としての品格や熱意は、現在の相撲界においても大きな影響を与えています。双葉山定次は、日本相撲史における未曽有の横綱として、今なお語り継がれています。

最後に

双葉山が相撲にもたらした理念や姿勢、彼の生涯は相撲の本質を象徴するものです。彼の努力と情熱は、後進の力士たちにとっても多くの学びを与え続けています。双葉山定次の業績は、相撲界の歴史に名を刻み、その名は永遠に人々の記憶に残るでしょう。

もう一度検索