双葉警察署

福島県双葉警察署：地域と共に歩む警察の歴史と現在

双葉警察署は、福島県警察が管轄する警察署の一つで、双葉郡の広範囲な地域を管轄しています。本署は富岡町に、浪江分庁舎は浪江町に位置し、それぞれの拠点で地域住民の安全と安心を支えています。

管轄区域

双葉警察署は、以下の8町村を管轄しています。

富岡町
大熊町
楢葉町
広野町
浪江町
双葉町
葛尾村
川内村

これらの地域は、東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所事故によって大きな影響を受けましたが、警察署は地域と共に復興への歩みを進めています。

沿革

双葉警察署の歴史は、明治時代にまで遡ります。以下にその主な変遷をまとめました。

1875年: 平警察署富岡町交番所として開設。
1875年: 平警察署富岡分署に改称。
1887年: 富岡分署が楢葉・標葉警察署と改称し、浪江分署を設置。
1896年: 双葉警察署に改称。
1926年: 富岡警察署に改称。
1943年: 浪江分署が廃止され、双葉郡全域を富岡警察署が管轄。
1946年: 浪江警察署が復活設置され、富岡警察署は南双葉の10ケ町村を管轄。
1951年: 警察法改正により自治体警察が廃止され、富岡地区警察署に統合。
1954年: 警察法改正により国家地方警察は廃止となり福島県富岡警察署に改称。
1962年: 現在地に移転新築。
2004年: 福島県立大野病院事件の功績により福島県警本部長賞を受賞。
2010年: 双葉警察署に改称、浪江警察署を当署の浪江分庁舎に組織変更。
2011年: 福島第一原子力発電所事故による避難指示のため、福島警察署川俣分庁舎（旧・川俣警察署）に仮庁舎を設置。
2012年: 道の駅ならはに臨時庁舎を設置。
2013年: 本署機能を臨時庁舎に移転。
2017年: 本署機能を富岡町の本庁舎で本格的に業務再開。
2019年: 道の駅ならはに設置されていた臨時庁舎を閉鎖。大熊臨時駐在所を設置。
2022年: 双葉駐在所が再開。

このように、双葉警察署は幾多の変遷を経て、現在の体制に至っています。特に、東日本大震災と原発事故は警察署の活動に大きな影響を与え、一時的な庁舎の移転や組織の再編を余儀なくされましたが、地域住民の安全を守るために、警察署は力強く活動を続けています。

組織

双葉警察署には交番は設置されていません。その代わりに、地域に密着した活動を行う駐在所が設置されています。

駐在所一覧

双葉警察署管内

川内駐在所
大野駐在所
熊町駐在所
夜ノ森駐在所（2023年1月パトロール拠点再開、4月1日署員常駐で再開）
楢葉駐在所
広野駐在所
大熊臨時駐在所

浪江分庁舎管内

請戸駐在所（流失）
大堀駐在所（閉鎖中、勤務員は浪江分庁舎で勤務）
津島駐在所（2023年3月30日から署員の立ち寄り所、2024年7月31日から警察官常駐で再開）
室原駐在所（2023年3月31日に再開）
双葉駐在所（2022年8月29日に再開）
葛尾駐在所

これらの駐在所は、地域住民にとって身近な存在であり、事件や事故の防止、相談対応など、幅広い活動を行っています。

まとめ

双葉警察署は、その長い歴史の中で、地域の変化と共に歩んできました。東日本大震災と原発事故という未曾有の災害を経験し、一時的な活動拠点の変更を余儀なくされた時期もありましたが、地域住民の安全と安心を守るという使命を果たすため、弛まぬ努力を続けています。現在も、駐在所を中心とした地域密着型の活動を展開しており、住民にとって頼りになる存在です。

関連情報

福島県警察
* 双葉警察署

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