古屋哲美

古屋 哲美（ふるや てつみ）

1945年1月7日、福岡県に生まれた古屋哲美氏は、日本の元プロ野球選手（投手）です。

アマチュア時代

福岡県立博多工業高校では、硬式野球部に所属しました。2年生だった1964年には、チームが春の選抜甲子園大会に出場。古屋投手はエース橋本孝志投手を支える控え投手としてチームに貢献しました。チームは勝ち進み、準決勝まで駒を進めましたが、この大会の優勝校となる尾道商業高校との対戦で、相手投手小川邦和氏に抑えられ、惜しくも完封負けを喫しました。この大会で古屋投手がマウンドに上がる機会はありませんでした。

同年6月には、新潟県で開催された国民体育大会にも出場しました。博多工業高校は再び決勝まで勝ち上がり、春の甲子園で敗れた尾道商業高校と対戦。見事に雪辱を果たし、チームを初の優勝に導きました。この国体においても、古屋投手が公式戦で登板する機会はありませんでした。高校の同期には、後にプロ野球選手となる倉田晃氏がいました。

高校卒業後は、九州産業大学に進学し、野球を続けました。大学時代は、九州地区大学野球選手権大会で上位進出を目指しましたが、福岡工業大学がこの地区で強豪として立ちはだかり、残念ながら優勝を経験することはできませんでした。

プロ野球時代

大学を卒業後、1969年にテストを受け、当時のパシフィック・リーグに所属していた西鉄ライオンズにドラフト外で入団しました。

プロ1年目となる1970年に一軍で公式戦に出場する機会を得ました。主に中継ぎ投手として起用され、このシーズンは合計8試合に登板しました。初登板は1970年4月16日に平和台球場で行われたロッテオリオンズとの3回戦でした。この試合で古屋投手は8回表から6番手投手としてマウンドに上がり、試合終了までを投げきり、2イニングを無失点に抑えるという堂々たるデビューを飾りました。

しかし、プロの世界は厳しく、同年5月10日に再びロッテオリオンズ戦（東京スタジアム）で登板した際には、先発投手だった乗替寿好氏の後を受け、3回から救援しましたが、5回に相手打線に捕まり、この試合で敗戦投手となりました。これが古屋投手にとって唯一の敗戦記録となりました。

その後は、残念ながら一軍での登板機会が減少しました。西鉄ライオンズには1970年から1972年まで在籍し、背番号は「67」を着用しました。右腕からサイドスローのフォームで投げ、変化球としてはスライダー、カーブ、そしてシンカーを武器としていましたが、怪我などもあったのか、それ以上の活躍を見せることは叶いませんでした。

1972年シーズン終了をもって、プロ野球選手としての現役生活に幕を下ろしました。プロでの実働期間は短かったものの、甲子園や国体での経験を経てプロの世界へと進んだ選手でした。

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