古屋隆太

古屋隆太（ふるや りゅうた）は、1971年12月31日生まれ、埼玉県出身の日本の俳優であり、ナレーターとしても活躍しています。早稲田大学を卒業後、1999年に劇団「青年団」に入団し、演劇の世界でのキャリアをスタートさせました。彼の出演作品は、映画、テレビドラマ、舞台と多岐にわたり、その卓越した演技力と独特の存在感は、多くの観客や批評家から高い評価を受けています。

映画

古屋隆太は、映画の世界でもその才能を発揮しています。山内ケンジ監督の『At the terrace テラスにて』（2016-2017年公開）では、その演技が注目を集めました。園子温監督の作品『愛のむきだし』にも出演し、強烈な印象を残しています。また、木村文洋監督の『息衝く』（2017年）では、繊細な表現力で観客を魅了しました。佐藤信介監督の『BLEACH 死神代行篇』では教師役を演じ、その存在感を示しました。さらに、2021年公開の『かそけきサンカヨウ』、そして2024年公開の『胴鳴り』（楫野裕監督）では主演の大森直秀役を務め、その演技力が改めて評価されています。

テレビドラマ

テレビドラマにおいても、古屋隆太の活躍は目覚ましいです。フジテレビTWOの『GAKUYA～開場は開演の30分前です～』第4話では、たかせしゅうほう監督の演出のもと、印象的な役を演じました。Netflixドラマ『深夜食堂 -Tokyo Stories-』の「トンテキ」では、その演技が世界190ヶ国で配信され、国際的な注目を集めました。CX『世にも奇妙な物語』では、「シンクロニシティ」でバーのマスター役、「幸せを運ぶ眼鏡」ではビジネスマン役を演じ、様々なキャラクターを演じ分ける実力を見せつけました。また、NHKの『美女と男子』では編集長役、NHK Eテレの『ただいま会議中』ではCMプロデューサー役を演じ、多岐にわたる役柄に対応できる俳優としての幅広さを示しました。その他にも、『奥様は、取り扱い注意』では西条光雄役、『なつぞら』では山川周三郎役、『レッドアイズ監視捜査班』では瀬沢巧役など、数々の話題作に出演しています。

舞台

舞台俳優としての古屋隆太も、多くの観客を魅了してきました。2016年には、テアトロコントvol.13にサンプルとして出演し、松井周構成・演出の「ひとりずもう2」テスト・サンプル、岡田利規の「わかったさんのクッキー」、ロロの「あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語」など、数々の舞台に立ちました。2015年には、「TUSK TUSK」（作：ポリー・ステナム、演出：谷賢一）、「Being Faust - Enter Mephisto」（構成：ピーター・リー）、「走りながら眠れ」（作・演出：平田オリザ）など、様々な作品に出演しました。また、2014年には、城山羊の会の「トロワグロ」（作・演出：山内ケンジ）で第59回岸田國士戯曲賞を受賞、サンプルによる「ファーム」など、数多くの舞台に立ち、その演技力を披露しました。2013年には、「永い遠足」（サンプル）、「謎の球体X」（水素74%）、「地下室」（サンプル）など、意欲的な作品に多数出演しました。2012年には、「季節のない街」（原作：山本周五郎、脚色・演出：戌井昭人）や、「自慢の息子」（サンプル）で第55回岸田國士戯曲賞を受賞するなど、その才能を高く評価されました。2011年以降も、「走りながら眠れ」、「ゲヘナにて」（サンプル）、「サンパウロ市民」、「ソウル市民1939・恋愛二重奏」など、数々の舞台で存在感を示しました。また、2010年には「ハコブネ」（北九州芸術劇場プロデュース）、2009年には「あの人の世界」（フェスティバル／トーキョー）など、話題の舞台作品にも出演しています。

劇団「青年団」での活動も長く、「ソウル市民」や「S高原から」など、平田オリザ作品に多数出演しています。また、サンプル（松井周主宰）の作品にも多く参加し、その独特な世界観を表現する上で欠かせない存在となっています。彼の出演作品は、演劇界における重要な作品が多く、その貢献は大きいと言えるでしょう。

古屋隆太は、その幅広い演技力と豊かな表現力で、今後も多くの作品で観客を魅了し続けることでしょう。彼の今後の活躍が期待されます。

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