古川典裕

古川典裕（なかやまらいでん）

古川典裕（ふるかわ のりひろ）は、1970年2月8日生まれ、福島県出身の作曲家、編曲家、そしてシンガーソングライターです。「なかやまらいでん」という別名でも広く知られています。福島県立福島工業高等学校を卒業後、ゲーム音楽を中心に多岐にわたる音楽活動を展開しています。

略歴

幼少期、発声の習得が遅れたことがきっかけで、両親から童謡を聴かされて育ちました。家にあるオルガンで音楽に親しみ、小学生の頃から作曲を始めたといいます。

1988年にタイトーに入社し、サウンド課に配属されZUNTATAの一員となりました。最初に担当したのはPCエンジン版『ニンジャウォーリアーズ』で、「WIZARDRY MASTER」という名義を使用。その後、「Wiz-Master」名義で『スペースガン』などの楽曲を手がけました。ZUNTATAのアルバム『TAITO DJ STATION -G.S.M. TAITO 5-』初回盤封入のドラマCDでは、「中山二等兵」役などで熱演し、その影響からか『グリッドシーカー』以降は「中山上等兵」名義となりました。

演奏家としても、1990年のZUNTATAライブデビューから参加。『ニンジャウォーリアーズ』の楽曲「DADDY MULK」では、三味線ソロパートをショルダーキーボードで演奏するのが定番でした。ドラマCD以降はナレーションなども担当し、『電車でGO!』のタイトルコールも担当しています。

2000年末にタイトーを退社。以降はフリーランスとして「なかやまらいでん」名義で活動し、ゲーム音楽の作曲だけでなく、シンガーソングライターとしても活動しています。2011年からは、専門学校HAL東京ミュージック学科の非常勤講師も務めています。

人物

絶対音感の持ち主であり、ゲーム好きとしても知られています。好きなゲームには『妖怪道中記』『ダライアス』『電脳戦機バーチャロン』などがあります。

大の相撲ファンであり、東京伊勢ノ海部屋後援会に所属しています。

「らいでん」という名義は、『電脳戦機バーチャロン』で使用していたバーチャロイド・RAIDENと、江戸時代の力士・雷電爲右エ門に由来します。「中山雷電」という表記も用いられます。

イラストも趣味としており、旧ウェブサイトで公開していたほか、アルバム『パズルボブルばらえてぃ〜』のライナーノーツにも掲載されています。

松任谷由実の大ファンであり、松任谷由実や中島みゆきらの歌を弾き語りする動画をニコニコ動画にアップしています。

元ZUNTATAの小塩広和（COSIO）とは、顔が似ていることからタイトー社内で兄弟と呼ばれていました。

『ドルアーガオンライン THE STORY OF AON』のヘビープレイヤーであり、同作品には業務として関与していませんが、サウンドトラックのライナーノーツにプレイヤー代表としてコメントを寄稿しています。

主な作品

数多くのゲーム作品に楽曲を提供しており、タイトー在籍時、フリーランス以後を含めると、その数は膨大です。

ニンジャウォーリアーズ（PCエンジン版）
スペースガン
電車でGO! シリーズ
パズルボブル2
テクニクビート（PlayStation 2版）
3Dドットゲームヒーローズ
マクロスエースフロンティア
神撃のバハムート
アリス・ギア・アイギス
棋士・藤井聡太の将棋トレーニング


また、個人名義でサウンドトラックやオリジナル作品のCD・配信も行っています。

『ZUNTATA RARE SELECTION Vol.4 舞姫』
『ZUNTATA RARE SELECTION Impromptu』
『階段をどこまでも降りて行こう』
『玉座の記憶』
* 『なかやまのばけつ』

古川典裕は、ゲーム音楽の作曲家としてだけでなく、多才な音楽家として幅広い活動を続けています。

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