古座川町

古座川町

古座川町（こざがわちょう）は、和歌山県の南部に位置する東牟婁郡の町です。紀伊半島の南端に近い山間部に位置し、豊かな自然に恵まれています。町内には古座川が流れ、その流域に集落が点在しています。

地理

古座川町は、紀伊半島の最南端に近い内陸部に位置しています。町の9割を山林が占めており、平地はごくわずかです。古座川が町を北西から南東に貫流し、その支流とともに平地を形成しています。町の中心部は高池地区で、串本町の古座地域と市街地が続いています。町内には、大塔山、高尾山、足郷山、大森山などの山々があります。

主な山

大塔山（1122m）
高尾山（942m）
足郷山（889m）
大森山

主な河川

古座川
平井川
佐本川
三尾川
小川

地域

古座川町は、旧高池町地区、旧明神村地区、旧小川村地区、旧三尾川村地区、旧七川村地区の5つの地区に分かれています。

旧高池町地区（南東部）: 高池、宇津木、月野瀬、池野山、楠、樫山
旧明神村地区（南部）: 高瀬、川口、直見、中崎、潤野、明神、大柳、一雨、鶴川、立合、立合川、相瀬、峯
旧小川村地区（北部）: 山手、小川、宇筒井、大桑、西赤木、田川、小森川
旧三尾川村地区（南西部）: 洞尾、蔵土、三尾川、南平、大川、長追、真砂
旧七川村地区（北西部）: 佐田、下露、西川、成川、松根、添野川、平井

気候

古座川町は、温暖で湿潤な気候です。

歴史

古座川町は、古くから良質な材木を産出する地域として知られていました。特に古座川材は有名で、古座川流域の村々で伐採された木材は川を利用して下流に運ばれていました。江戸時代には、備長炭の材料となるウバメ樫を使った炭づくりも盛んに行われ、下流の高池地区が栄えました。現在の古座川町役場は、当時炭を独占供給していた佐藤家の跡地に建てられています。

沿革

1956年（昭和31年）：高池町、明神村、小川村、三尾川村、七川村が合併し、古座川町が発足しました。

政治

行政

町長：大屋一成

歴代町長

広瀬征彦
奥根公平
武田丈夫
西前啓市
大屋一成

経済

古座川町では、第一次産業、第二次産業、第三次産業が営まれています。

第一次産業

農業: 柚子の栽培が盛んで、柚子酢やジュースなどの加工品が特産品となっています。また、江戸時代から続く和蜂の蜂蜜採取も行われており、百花蜜などが新たな特産品として注目されています。
林業: かつては古座川材の産地として林業が盛んでしたが、近年は衰退傾向にあります。木材加工も行われています。
漁業: 古座川の支流ではアユなどの川魚漁が盛んです。また、近年ではジビエ事業にも力を入れています。

第二次産業

工業: 木材加工業が行われています。

第三次産業

商業: 町内には、オークワなどの商業施設があります。

施設

警察

和歌山県警察 新宮警察署
高池警察官駐在所
佐田警察官駐在所

消防

串本町消防本部
古座消防署
七川分駐署

医療

古座川病院

郵便局

明神郵便局
三尾川郵便局
高池郵便局
西川郵便局
佐田簡易郵便局
小川簡易郵便局
平井簡易郵便局

交通

鉄道

町内には鉄道路線はありません。最寄駅は、JR紀勢本線の古座駅です。

バス

古座川町ふるさとバス

道路

国道371号
和歌山県道38号すさみ古座線
和歌山県道39号串本古座川線
和歌山県道43号那智勝浦古座川線
和歌山県道224号佐本深谷三尾川線
和歌山県道227号田原古座線
和歌山県道228号高瀬古座停車場線
和歌山県道229号古座川熊野川線

道の駅

道の駅一枚岩
道の駅瀧之拝太郎
道の駅虫喰岩

教育・研究機関

大学

北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 和歌山研究林

中学校

古座川町立古座中学校
古座川町立明神中学校

小学校

古座川町立高池小学校
古座川町立明神小学校
古座川町立三尾川小学校

観光

名所・旧跡

瀧川寺
霊巌寺

観光スポット

古座川の一枚岩
高池の虫喰岩
滝の拝
少女峰
まぼろしの滝
七川ダム
古座川峡

温泉

月野瀬温泉
湯の花温泉
湯郷温泉

文化・名物

祭事・催事

佐田桜祭り
夏祭り
秋祭り
河内祭り

出身関連著名人

巽真悟（元プロ野球選手）
嶋田幸久（横浜市立大学教授）
* 嶋田知生（京都大学講師）

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