古河ロックドリル

古河ロックドリル株式会社：土木鉱山機械の世界トップメーカー

古河ロックドリル株式会社は、東京都千代田区に本社を置く、古河グループの機械メーカーです。鉱山、土木、建設に関わる機械の研究開発、製造、販売を主な事業として展開しており、特にさく岩機においては業界最大手として知られています。また、トンネル掘削機（ドリルジャンボなど）の分野でも、世界3大メーカーの一角を占めるなど、土木鉱山用機械の世界的なトップメーカーとして広く認知されています。国内のトンネルドリルジャンボ市場においては、80%という圧倒的なシェアを誇っています。

企業概要

古河機械金属グループの開発機械事業を担う中核企業であり、古河機械金属の連結子会社として、古河グループの一員です。製造・開発拠点として、高崎工場（群馬県）、吉井工場（群馬県）、いわき整備工場（福島県）、関西整備工場（大阪府）を有しています。

その歴史は、明治10年に経営が開始された足尾銅山で使用された機械の製造・修理部門に遡ります。この部門が発展し、様々な開発機械を開発・製造するようになり、現在の古河ロックドリルへと繋がっています。大正3年（1914年）には、日本初の国産削岩機である「手持ち式削岩機」を開発するなど、日本の機械産業の発展にも大きく貢献してきました。

現在では、世界100ヶ国以上への輸出実績を誇り、鉱山用機械の世界トップメーカーとしてグローバルに事業を展開しています。

主力製品・事業

古河ロックドリルは、幅広い製品ラインナップを有しており、主な製品・事業は以下の通りです。

さく岩機関連製品
油圧ブレーカ
油圧圧砕機
小型空圧さく岩機
油圧クローラドリル
空圧クローラドリル
ロータリ＆ダウンザホールドリル
アンカードリル
アタッチメントドリル
鉱山・トンネル関連製品
鉱山用ドリルジャンボ
ドリルパイラ
法面ロックボルト施工機械
油圧開孔機（高炉用・溶融炉用）
ドリルジャンボ（ホイール式、クローラ式）
トンネルワークステーション
コンクリート吹付け機
電動式坑内積込機
トンネルブレーカ
木材リサイクル製品
木質系一次破砕機（パワーチッパー）

これらの製品は、国内外の様々な現場で活用されており、高い評価を得ています。

主力製品の市場占有率

トンネルドリルジャンボ - 国内シェア80%
油圧クローラドリル - 国内シェア80%、世界シェア30%
油圧ブレーカ - 国内シェア40%、世界シェア30%

これらの数字からも、古河ロックドリルの製品が市場で高い競争力を持っていることがわかります。

実績

古河ロックドリルの製品は、数多くの国内外のプロジェクトで採用されています。

国内: 東北新幹線の八甲田トンネル、青函トンネル、関越自動車道の関越トンネル、山梨リニア実験線の笹子トンネルなど、日本の主要なトンネル工事で採用されています。特に、新幹線のトンネル工事においては7割のシェアを占めています。
海外: ロシアのセヴェロムイスクトンネル工事では、厳冬の地における過酷な環境下で、高い耐久性と機能性を実証しました。また、パナマ運河の拡張工事では、油圧クローラドリル「HCR-900DSⅡ」が活躍し、その高効率性と高耐久性が評価され、世界各国に輸出されています。

事業所所在地

本社: 東京都中央区日本橋室町2-3-14
工場: 高崎工場（群馬県）、吉井工場（群馬県）、いわき整備工場（福島県）、関西整備工場（大阪府）
支店: 札幌、東北、関東、東京、名古屋、関西、九州
出張所: 北陸、広島、鹿児島

沿革

1961年: 古河鉱業株式会社（現・古河機械金属）の機械部門より、古河削岩機販売株式会社として設立
2000年: 古河建機販売株式会社と統合
2003年: 古河ドリルテック株式会社を統合
2005年: 古河機械金属の高崎工場および吉井工場と統合し、古河ロックドリル株式会社に社名変更

まとめ

古河ロックドリル株式会社は、長年の歴史と実績に裏打ちされた技術力で、国内外のインフラ整備に貢献している企業です。今後も、革新的な技術開発とグローバルな事業展開を通じて、社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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