八甲田トンネル

八甲田トンネル

概要

八甲田トンネルは、東日本旅客[[鉄道]]（JR東日本）東北新幹線の七戸十和田駅と新青森駅間に位置する新幹線専用のトンネルです。東岳山地と折紙山の北麓を貫き、七戸町と青森市を結んでいます。全長は26,455mに達し、2005年2月27日に貫通、2010年12月4日に供用が開始されました。

このトンネルの開通により、それまで日本最長であった岩手一戸トンネルを抜き、日本の陸上鉄道トンネルとして最長となりました。また、貫通時点では世界最長の陸上鉄道トンネルでもありましたが、約2ヶ月後にスイスのレッチュベルクベーストンネル（全長約34.6km）が記録を更新しました。ただし、レッチュベルクベーストンネルは単線断面であるため、複線断面の陸上トンネルとしては、八甲田トンネルが開業時点で世界最長となっています。

将来的には、北海道[[新幹線]]の札幌延伸に伴い、新函館北斗駅と新八雲駅（仮称）間に建設中の渡島トンネル（全長32,675m）が八甲田トンネルを上回る予定です。

建設は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が担当し、貫通までの建設費は約667億円でした。施工は、佐藤工業JV、清水建設JV、鹿島建設JV、奥村組JV、飛島建設JV、前田建設工業JVが担当しました。

歴史

1998年8月：準備工事に着手
1999年6月：掘削を開始
2000年12月14日：市ノ渡工区内で発生した土砂崩れにより作業員1名が死亡
2005年2月27日：貫通
2006年10月：七戸側でレール発進式
2007年7月：青森側でレール発進式
2010年12月4日：東北新幹線の該当区間開業に伴い供用開始

周辺

上北鉱山：跡地が地上に存在
みちのく有料道路

脚注

東北新幹線八甲田トンネルの施工 - 世界一長い陸上複線トンネル - （日本建設機械施工協会、『建設の施工企画』2005年11月号）

関連項目

延長別トンネルの一覧
延長別日本の交通用トンネルの一覧

もう一度検索