古海厳潮

古海 厳潮 (ふるみ いずしお)

古海厳潮は1865年に愛媛県で生まれ、日本陸軍の著名な軍人として知られています。彼は1887年に陸軍士官学校を卒業し、少尉として歩兵の道を歩み始めました。彼の経歴は多岐にわたり、日清戦争や日露戦争といった重要な歴史的出来事に深く関与していました。

経歴

軍人としてのスタート

古海は1887年7月、陸軍士官学校を卒業し、歩兵少尉に任官しました。彼はその後1891年に陸軍大学校に入学しましたが、日清戦争が勃発したため、なかなか思うように学業を続けることができず、1894年に一時中退を余儀なくされます。その後、1896年には再び陸軍大学校に復帰し、優秀な成績を収めて卒業しました。

日露戦争への参加

日露戦争では、古海は忠実な参謀として活躍しました。1905年には鴨緑江軍の参謀として奉天会戦などで重要な役割を果たします。その結果、彼は1907年に第5師団の参謀長に昇進し、さらに同年11月には歩兵大佐に昇進しました。

更なる昇進と役割

その後、古海は第18師団参謀長に移籍し、1912年には少将に昇進、歩兵第36旅団長に就任しました。1914年からは朝鮮駐剳軍の参謀長として勤務し、1916年には憲兵司令官に就任しました。彼はまた、朝鮮総督府の警務総長を兼務し、その職務を通じて朝鮮における日本の軍事的存在感を強化しました。

1916年8月には中将に昇進し、1918年には第17師団の指揮を任されることになりました。彼は、これらの役割を務める中で、自身の名声を高めました。1921年には予備役に編入され、その軍人としてのキャリアを終えることとなります。

栄典と位階

古海は軍人としての活動の中で、多くの栄典を受けました。彼の位階は1890年から始まり、最終的には1921年に従三位にまで至っています。また、いくつかの勲章も受与されており、特に勲五等瑞宝章や勲四等瑞宝章が彼の功績を称えるものとして知られています。

参考文献

古海厳潮に関する詳細は、福川秀樹の『日本陸軍将官辞典』や外山操編の『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』で確認することができます。また、秦郁彦編の『日本陸海軍総合事典』でも彼の業績が取り上げられています。

古海厳潮は日本陸軍において重要な役割を果たし、数々の歴史的事件に関与した軍人として、その功績は今もなお称えられています。彼の生涯を通じ、軍事戦略や外交政策にどのように寄与したかを知ることができるでしょう。

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