古瀬幸広

古瀬幸広（ふるせ ゆきひろ）は、1960年生まれの日本のジャーナリストであり、実業家としても知られています。奈良県で生まれ、奈良県立奈良高等学校を経て東京大学文学部を卒業しました。大学では、中国語、サンスクリット語、パーリ語、チベット語、ペルシア語といった多岐にわたる言語を習得しました。在学中から文筆活動を開始し、1986年には『最新ワープロ大百科』の創刊編集長を務めました。

1994年からは国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの研究員となり、同年4月にはパソコン通信ニフティサーブに「シェアテキストフォーラム」を開設、「シェアテキスト・プロジェクト」を推進しました。これは、文書の共有とシェアウェアのテキスト版を目指すものでした。1995年からは廣瀬克哉らによる「honyaプロジェクト」にも参加し、この時期には科学技術・情報科学分野を中心に多くの著作や論文を発表しました。

その後、情報システム開発にも携わり、2006年には情報システムのコンサルティングとコンテンツ開発を行うインフォリーフ株式会社を設立し、代表取締役に就任しました。また、科学・医学ジャーナリストとしての見地から、2020年5月には新型コロナウイルス対策システム「MISTECT」を開発しました。2012年にはFacebookグループ「クラシックを聴こう！」を開設し、2015年10月には「一般社団法人クラシックを聴こう協会」を設立、現在は代表理事を務め、クラシック音楽の普及にも力を入れています。

さらに、2015年からはナノテクノロジー研究にも従事し、その活動領域はますます拡大しています。古瀬氏は、研究・教育活動にも積極的に関わっており、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員、東京大学社会情報研究所非常勤講師、富山大学人文学部非常勤講師、立教大学社会学部助教授、法政大学大学院特別講師、慶應義塾大学文学部非常勤講師など、数々の教育機関で教鞭を執りました。

また、関西大学RCSS研究員、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター・フェロー、東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員などを歴任し、現在は一般社団法人未来社会共創センター統括研究員も務めています。

主な著書として、『考える道具　ワープロの創造と挑戦』、『ネットワーカーズハンドブック』、『最新ワープロ用語辞典』、『ワープロここが不思議』、『ハイテク商品失敗の研究』、『インターネット活用法』などがあります。共著としては、『東大生の書いた パソコン幻想を剥ぐ!!』、『ワープロ考現学』、『プリントゴッコ・ハイテクアート術』、『インターネットが変える世界』などが挙げられます。

古瀬幸広は、テクノロジー、情報、音楽、そして学術研究といった多岐にわたる分野で、その才能を発揮し続けている人物です。その多様な活動は、社会に貢献し、多くの人々に影響を与えています。

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