古田喜昭

古田 喜昭

古田喜昭（ふるた よしあき、1949年3月14日生まれ）は、日本の音楽界で幅広く活躍する作詞家、作曲家、音楽プロデューサー、そしてデザイナーです。東京都に生まれ、「FULTA」という名義でも知られています。彼のキャリアは多彩で、音楽制作だけでなく、様々なデザイン業務にも従事しています。

来歴

古田は1973年に音楽グループ「Time」の一員として、第5回ヤマハポピュラーソングコンテストでの入賞を果たし、これを機に音楽活動を開始しました。1974年にデビューし、音楽の世界での地位を確立していきます。元々はイラストレーターを目指していましたが、音楽の道を選びました。

1979年には、横山司と安藤滋宏と共に3人のボーカルグループ「夢織人」を結成し、同年11月21日にアルバム『夢織人I』をリリース。1981年にはシュガーの「ウエディング・ベル」を作詞・作曲し、大ヒットを記録しました。続く1982年には、第15回日本作詩大賞で大衆賞を、第2回日本作曲大賞で金賞および優秀作曲者賞を受賞し、彼の才能が広く認められるようになります。

現在では、古田は企業プロデュースやWEBサイト、動画、ポスター、パンフレットの制作といったデザイン関連の業務を中心に活動しており、音楽に関してはデザインに関連するものを中心に行っています。

エピソード

子ども時代の古田は百科事典以外には漫画すら読まなかったため、作詞大賞を受賞した際には親から驚かれたと語っています。このエピソードは、彼が音楽の道に進むきっかけとなった独特なバックグラウンドを物語っています。

作品

古田は多くの歌謡曲やアニメソング、童謡を手がけてきました。以下に代表的な作品を示します。

歌謡曲

• - Time「82才のおじいさん」（1973年）：作詞（共作）、作曲（共作）
• - シュガー「ウエディング・ベル」（1981年）：作詞、作曲
• - かまやつひろし「なんとなくソクラテス」（1982年、テレビドラマ『アイコ十六歳』主題歌）：作詞、作曲
• - 三田寛子「死ぬまで笑ってて・・」（1985年）：作詞、作曲
• - 憂歌団「YOU ARE MY ANGEL」（1986年）：作詞、作曲

アニメソング

• - 加茂晴美「ときめきトゥナイト」（1982年）：作詞、作曲
• - 田中真弓「いただきマンボ」（1983年）：作曲
• - 太田貴子「デリケートに好きして」（1983年）：作詞、作曲
• - WELCOME「地球にI LOVE YOU」（1983年）：作詞、作曲

童謡

• - 詩織「メゲメゲルンバ」（1981年、みんなのうた）：作曲
• - 菊地真美・東京放送児童合唱団「めいわく団地」（1985年、みんなのうた）：作曲

古田の作品は、ジャンルを超えた幅広いスタイルを持ち、聴く人々に愛され続けています。彼の音楽は日本の音楽シーンにおいて独自の地位を築いており、今後の活動にも期待が寄せられています。

ラジオ出演

古田は、1980年代に放送された「古田よしあき・野村歌代子のラジオおもしろ瓦版」などの番組に出演し、音楽に絡んだエピソードを披露してきました。また、2012年には「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で特集インタビューが放送され、彼の知られざる一面が紹介されました。

参考文献

古田喜昭の活動は、音楽だけでなく多岐にわたる分野において展開されており、その多才な才能を生かして日本の文化に貢献し続けています。

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