台北捷運民生汐止線

民生汐止線の概要

民生汐止線（ミンシェンシーチーせん）は、台北の最新の交通計画の一環として、台北捷運に新しく加わることが期待されている路線です。この路線は、台北市の松山線の北側に位置し、大同区、中山区、松山区、内湖区を新北市汐止区とつなぐ役割を果たします。汐止エリアの社后地区は、人口が密集しているにもかかわらず、台北市内へアクセスするための外郭道路の整備が進んでいないため、この路線の必要性が高まっています。

交通の利便性

当路線は、松山新店線や板南線と接続し、利用者はこれらの路線への乗り換えを経て、全駅に到達できるでしょう。民生汐止線自体は、乗り換え1回で全ての関連駅にアクセス可能ですが、松山新店線と板南線には2回の乗り換えが必要となります。また、東湖地区には東湖支線も計画されており、利便性が一層向上する見込みです。

台北市政府捷運工程局は、この路線にSBという記号を設定しました。そして、新北市政府が先行して整備を進める汐止東湖線、通称汐東線としても知られています。

路線詳細

民生汐止線は、全長おおよそ17.52 kmで、地下区間および高架区間から成り立っています。路線は大稲埕から始まり、民生西路を地下で進んだ後、淡水信義線の双連駅に接続します。その後、中和新蘆線と文湖線と交差し、民生東路を地下で東進し、基隆河をアンダークロス。内湖区では新湖一路の地下を通り、旧宗路との交差点で環状線東環段と連結します。

工事計画は二期に分けて行われ、全長中の11キロメートルは高架区間として建設されます。重要な接続駅としては、汐科駅と東湖駅があります。

工事進行状況

民生汐止線の工事は、2009年7月に第1期工事の環境アセスメントが完了し、2010年には行政院からの審査同意を獲得することでスタートしました。その後、数年にわたり、必要な調査や公聴会が実施されました。

2017年には、環境アセスメントと工事の公開入札が平行して行われ、2018年には地元住民の意見を反映したルート選定が行われました。最終的に、2020年には台北市内部分の環境アセスメントが条件付きで通過しています。

基隆との連携

基隆方面へのラインの拡張計画については、かつての高運量規格の台北捷運南港線の延伸案から変更され、基隆軽軌との接続案へと進展しました。最終的に、台鉄縦貫線を活用する南港基隆軽軌として整備されることになりました。

まとめ

民生汐止線は、台北市と新北市汐止区を結ぶ重要な交通路線として期待されており、通勤や通学の利便性を大きく向上させるでしょう。今後の工事の進行状況が注目されます。

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