台北捷運381型電車

台北捷運381型電車の概要

台北捷運381型電車、またの名をC381型電車は、2012年から台湾の台北市で運用されている通勤型電車です。この電車は台北私鉄の通常規格車両としては5世代目であり、日本で製造されたものとしては3代目にあたります。主に信義線と松山線の開業に向けて24編成、合計で144両が配備されました。製造は、川崎重工が7編成、台湾車輌公司が17編成を担当しました。多くの部品が前世代の371型と共通化されていて、この381型は371型の系譜を引き継ぐ形の後継モデルとなっています。

開発の経緯

381型電車の量産先行車は2010年4月16日に完成し、北投機廠に搬入されたのは同年の5月25日でした。その後、2010年9月までに初めての7編成が納入されました。台湾車輌公司が担当した量産先行車は2010年に納入を開始し、信義線と松山線用の車両は2012年に全て納入され、運行を開始しました。営業運転は2012年10月7日から始まり、多くの利用者に愛される通勤電車となっています。

車両の特徴

台北捷運381型電車は、外観でも内部でも多くの新しいデザインが取り入れられています。例えば、4扉を持ち、流線型の先頭形状や曲線的なデザインが強調されています。客室内の天井は中間部が2,060mm、両端が2,000mmで、これまでの371型と同様の規格です。ドアは外開き式プラグドアで、幅1.5メートル、高さ1.86メートルというサイズです。

内部では、先頭車の運転室背後に折り畳み式の座席が一席設置されているほか、自転車の固定装置も設けられており、北捷では初めての試みです。ドアの間にはスタンションポールが設置され、さらに先頭車両には新たにLCDの広告用パネルが配置されています。ドア上のLED案内表示機も改良され、次駅名を表示することができるようになりました。

編成と運用

この電車は制御電動車、中間付随車、中間電動車の3連ユニットで構成され、これを前後に連結して4M2Tの6両編成とされています。号車の表記は特に区別されており、台北捷運全体の車両方式と一致する形で番号が振られています。特定の編成は特別仕様の塗装が施されることもあり、地域のイベントやキャンペーンに応じたラッピングが行われます。

新しい技術とサービス

最新の381型電車には、運転情報を管理するシステム（TCMS）が搭載され、その記憶容量は前の世代に比べて大幅に増加しています。また、Wi-Fiサービスも提供されており、2017年からは無料Wi-Fiが全車両で利用可能になりました。さらに、2018年からは専用の車内Wi-Fiが提供され、利便性を向上させています。

結論

台北捷運381型電車は、近代的なデザインや技術を融合させた通勤型電車であり、台北市民の移動手段として欠かせない存在です。高い運行効率と快適な乗り心地を兼ね備え、多くの人々に利用されています。

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