台州列島

台州列島（たいしゅうれっとう）

台州列島は、中華人民共和国浙江省台州市椒江区大陳鎮に位置する島嶼群です。椒江海門港から東南東へ約54km（29海里）の海上に点在しています。この列島は、1951年から1955年までの間、中華民国浙江省政府が設置されていたという歴史的な背景を持っています。そのため、中華民国側では大陳列島（だいちんれっとう）という名称で呼ばれています。

領海基点

台州列島は、中国の領海を測る上での重要な拠点となっており、2つの領海基点が設定されています。2006年には、中国人民解放軍海軍によって、これらの領海起点を明示する石碑が島上に設置されました。

台州列島（1）：北緯28度23.9分 東経121度55.0分
台州列島（2）：北緯28度23.5分 東経121度54.7分

構成する島嶼と岩礁

台州列島は、大小さまざまな島や岩礁で構成されています。主要な島嶼としては、以下のようなものがあります。

一江山島: 南江島と北江島からなります。1955年1月には一江山島戦役が繰り広げられました。
大陳島: 上大陳島、下大陳島、洋旗島、竹嶼、蓮子礁などから構成されます。1955年2月には大陳島撤退作戦が行われました。

交通

台州列島へのアクセスは、まず台州路橋空港または台州駅を経由して椒江海門港へ向かいます。そこから定期フェリーを利用して島へ渡ることができます。便数や所要時間は季節や天候によって変動するため、事前に確認が必要です。

歴史的背景

台州列島は、国共内戦の終結後、一時的に中華民国政府の支配下に置かれました。しかし、1955年の一江山島戦役と大陳島撤退作戦を経て、中華人民共和国の支配下に入りました。これらの戦いは、台湾海峡危機の一環として発生し、冷戦時代の国際関係にも影響を与えました。

関連項目

大陳島撤退作戦
金門馬祖大陳専用紙幣
冊封使
漁山列島
南麂島
台山島
四礵列島

外部リンク

中国東海10基の領海基点石碑完成 - ウェイバックマシン
中華人民共和国政府、中華人民共和国領海基本ラインに関する声明（1996年5月15日)
Declaration of the Government of the People's Republic of China on the baselines of the territorial sea（May15th, 1996) (PDF)
Google Mapsでの台州列島（1）及び台州列島（2）の位置
台州海事局轄区概況

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