各務原市役所
各務原市役所は、岐阜県各務原市の行政活動を担う地方公共団体の組織が入る施設であり、市の行政の中心地としての機能を果たしています。
各務原市が1963年（昭和38年）に誕生した当初、庁舎は旧稲葉郡蘇原町役場の建物を仮に使用していましたが、手狭であったため、蘇原中学校の校舎の一部も間借りして業務を行っていました。新たな庁舎の建設地については複数の候補が挙がりましたが、最終的に1964年（昭和39年）、現在の所在地にあった岐阜県蚕業試験場の建物を改修して庁舎として転用することが決定しました。そして、1965年（昭和40年）1月1日に移転作業が行われ、同年1月5日から本格的な業務が開始されました。この初代庁舎は、1972年（昭和47年）8月25日に建設が始まり、翌1973年（昭和48年）3月31日に完成を迎えています。
長い年月が経過し、庁舎の老朽化が進み、また大規模地震に対する耐震性の問題が顕在化したため、各務原市は庁舎のあり方を見直す必要に迫られました。2015年（平成27年）3月には「各務原市本庁舎耐震化基本構想」が策定され、既存庁舎の耐震補強に加え、建て替えの可能性が検討されました。建て替えの候補地としては、現庁舎敷地のほか、総合福祉会館、市民公園、学びの森、中央小学校付近、高山本線各務ケ原駅付近などが挙がりましたが、同年5月には庁舎の建て替えが正式に決定されました。
2016年（平成28年）3月、「各務原市新庁舎建設基本計画策定委員会」から提出された答申に基づき、新庁舎の建設場所は現在の庁舎敷地内と定められました。同年11月には、新庁舎の基本設計業務を行う事業者を選定するための公募型プロポーザルが実施され、「日本設計・大建設計・Meet's設計工房設計共同企業体」が最優秀者として選定され、設計委託契約が締結されました。
2017年（平成29年）には基本設計案がまとまり、新しい庁舎は高層棟（地上7階地下1階建て）と低層棟（地上2階建て）の二つの棟で構成されることになりました。高層棟は、既存庁舎の一部を取り壊し、その南側の駐車場用地を含めた敷地に建設が進められ、2019年（令和元年）8月に着工しました。高層棟は2021年（令和3年）9月に完成し、同月21日から業務が開始されました。
一方、低層棟は古い庁舎が解体された後に着工される計画で、当初は2022年度中の完成を目指していましたが、建設が遅れ、2023年度内の完成を目標としました。計画通り、2023年8月に低層棟が完成し、同年11月には隣接する駐車場も完成しました。これにより、2023年11月6日をもって、新庁舎の建設事業全てが完了しました。
新庁舎の構造について、高層棟は免震構造を採用した鉄筋コンクリート造で、地下1階地上7階建て、延床面積は約15,210平方メートルです。低層棟は耐震構造の鉄骨造で、地上2階建て、延床面積は約1,118平方メートルとなっています。
新しい庁舎は行政機能だけでなく、市民が利用しやすい様々な設備を備えています。高層棟の1階東側通路と2階東側通路には、各務原市歴史民俗資料館のサテライト展示スペースが設けられています。1階の「ヒストリーウィンドウ」では市の歴史に関する展示、2階の「アートウィンドウ」では市が所蔵する芸術作品などが展示され、市民が気軽に市の歴史や文化に触れることができます。
低層棟の1階には、「市民交流スペース」が設置されました。このスペースは、展示会や講習会などのイベント、あるいは飲食など、多目的に利用できる開かれた空間となっています。また、低層棟の南側に広がる広場は、キッチンカーの出店場所としても活用され、賑わいを創出する予定です。
各務原市の行政機能は本庁舎だけでなく、市内の複数の場所に分散しています。北庁舎は、各務原市産業文化センターの6階と7階に位置しており、教育委員会や産業関連の部署などが配置されています。健康管理課は、各務原市総合福祉会館の1階にあります。また、水道事業に関連する部署は、各務原市水道事業庁舎に集約されています。
さらに、市内の主要な地区には市民サービスセンターが設置されており、川島、尾崎、稲羽、鵜沼、みどり坂、蘇原の各センターで、市民は各種証明書の発行など、身近な場所で行政サービスを受けることができます。
各務原市役所の業務時間は、月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分までです。土曜日、日曜日、祝日、年末年始は閉庁しています。
交通アクセスについては、名鉄各務原線「各務原市役所前駅」から徒歩約3分と、公共交通機関でのアクセスが便利です。自動車を利用する場合は、国道21号線（那加バイパス）の「那加大東町」交差点から北上すると到着します。新しい庁舎は、市民にとってより安全で快適な行政サービスの拠点となることが期待されています。
沿革
各務原市が1963年（昭和38年）に誕生した当初、庁舎は旧稲葉郡蘇原町役場の建物を仮に使用していましたが、手狭であったため、蘇原中学校の校舎の一部も間借りして業務を行っていました。新たな庁舎の建設地については複数の候補が挙がりましたが、最終的に1964年（昭和39年）、現在の所在地にあった岐阜県蚕業試験場の建物を改修して庁舎として転用することが決定しました。そして、1965年（昭和40年）1月1日に移転作業が行われ、同年1月5日から本格的な業務が開始されました。この初代庁舎は、1972年（昭和47年）8月25日に建設が始まり、翌1973年（昭和48年）3月31日に完成を迎えています。
新庁舎建設の背景とプロセス
長い年月が経過し、庁舎の老朽化が進み、また大規模地震に対する耐震性の問題が顕在化したため、各務原市は庁舎のあり方を見直す必要に迫られました。2015年（平成27年）3月には「各務原市本庁舎耐震化基本構想」が策定され、既存庁舎の耐震補強に加え、建て替えの可能性が検討されました。建て替えの候補地としては、現庁舎敷地のほか、総合福祉会館、市民公園、学びの森、中央小学校付近、高山本線各務ケ原駅付近などが挙がりましたが、同年5月には庁舎の建て替えが正式に決定されました。
2016年（平成28年）3月、「各務原市新庁舎建設基本計画策定委員会」から提出された答申に基づき、新庁舎の建設場所は現在の庁舎敷地内と定められました。同年11月には、新庁舎の基本設計業務を行う事業者を選定するための公募型プロポーザルが実施され、「日本設計・大建設計・Meet's設計工房設計共同企業体」が最優秀者として選定され、設計委託契約が締結されました。
新庁舎の完成
2017年（平成29年）には基本設計案がまとまり、新しい庁舎は高層棟（地上7階地下1階建て）と低層棟（地上2階建て）の二つの棟で構成されることになりました。高層棟は、既存庁舎の一部を取り壊し、その南側の駐車場用地を含めた敷地に建設が進められ、2019年（令和元年）8月に着工しました。高層棟は2021年（令和3年）9月に完成し、同月21日から業務が開始されました。
一方、低層棟は古い庁舎が解体された後に着工される計画で、当初は2022年度中の完成を目指していましたが、建設が遅れ、2023年度内の完成を目標としました。計画通り、2023年8月に低層棟が完成し、同年11月には隣接する駐車場も完成しました。これにより、2023年11月6日をもって、新庁舎の建設事業全てが完了しました。
新庁舎の構造について、高層棟は免震構造を採用した鉄筋コンクリート造で、地下1階地上7階建て、延床面積は約15,210平方メートルです。低層棟は耐震構造の鉄骨造で、地上2階建て、延床面積は約1,118平方メートルとなっています。
新庁舎の機能と市民サービス
新しい庁舎は行政機能だけでなく、市民が利用しやすい様々な設備を備えています。高層棟の1階東側通路と2階東側通路には、各務原市歴史民俗資料館のサテライト展示スペースが設けられています。1階の「ヒストリーウィンドウ」では市の歴史に関する展示、2階の「アートウィンドウ」では市が所蔵する芸術作品などが展示され、市民が気軽に市の歴史や文化に触れることができます。
低層棟の1階には、「市民交流スペース」が設置されました。このスペースは、展示会や講習会などのイベント、あるいは飲食など、多目的に利用できる開かれた空間となっています。また、低層棟の南側に広がる広場は、キッチンカーの出店場所としても活用され、賑わいを創出する予定です。
その他の関連施設
各務原市の行政機能は本庁舎だけでなく、市内の複数の場所に分散しています。北庁舎は、各務原市産業文化センターの6階と7階に位置しており、教育委員会や産業関連の部署などが配置されています。健康管理課は、各務原市総合福祉会館の1階にあります。また、水道事業に関連する部署は、各務原市水道事業庁舎に集約されています。
さらに、市内の主要な地区には市民サービスセンターが設置されており、川島、尾崎、稲羽、鵜沼、みどり坂、蘇原の各センターで、市民は各種証明書の発行など、身近な場所で行政サービスを受けることができます。
利用案内
各務原市役所の業務時間は、月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分までです。土曜日、日曜日、祝日、年末年始は閉庁しています。
交通アクセスについては、名鉄各務原線「各務原市役所前駅」から徒歩約3分と、公共交通機関でのアクセスが便利です。自動車を利用する場合は、国道21号線（那加バイパス）の「那加大東町」交差点から北上すると到着します。新しい庁舎は、市民にとってより安全で快適な行政サービスの拠点となることが期待されています。
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