合同製鐵

合同製鐵株式会社の概要

合同製鐵株式会社は、大阪市北区に本社を持つ電気炉メーカーです。主に鉄スクラップを原料として鋼材を製造しており、具体的には形鋼、線材、棒鋼、異形棒鋼、そして軌条などの条鋼製品を取り扱っています。かつては高炉を用いた銑鋼一貫製鉄所を営んでいましたが、1994年にその業態から撤退しました。現在は、日本製鉄のグループ企業として、約17.6%の株式を保有されています。

製造拠点

合同製鐵株式会社の製造拠点は、大阪市西淀川区に位置する大阪製造所、兵庫県姫路市の姫路製造所、千葉県船橋市の船橋製造所の3カ所です。すべての工場に電気炉が設置されており、大阪製造所は昔、高炉を持つ銑鋼一貫製鉄所でした。また、本社の大阪市北区には営業所もあり、東京都千代田区に東京営業所を備えています。

沿革

合同製鐵株式会社は1937年に設立され、1938年に淀川鋳鋼株式会社と合併しました。1957年には大阪証券取引所に上場し、1961年には東京と名古屋の両証券取引所にも上場を果たしました。その後、1977年に大谷重工業株式会社を合併した際に、合同製鐵株式会社へ社名を変更しています。この変遷の中で1978年には日本砂鐵鋼業株式会社および江東製鋼株式会社を合併して姫路製造所が新たに設立されました。

1994年には大阪製造所の高炉を休止し、電気炉専業メーカーへと転換しました。2007年には新日本製鐵の持分法適用関連会社となったことも特筆されます。さらに、同年には三星金属工業株式会社を子会社化し、2019年には朝日工業株式会社を子会社にしました。

グループ企業

合同製鐵株式会社にはいくつかの関連企業があります。合鐵産業株式会社は、鋼材や機械を取り扱う商社であり、完全子会社です。三星金属工業株式会社は新潟県燕市に拠点を置く電気炉メーカーで、こちらも完全子会社となっています。他にも、中山鋼業株式会社や朝日工業株式会社があり、前者は大阪製造所に隣接している電気炉メーカーで、42.5%の出資比率を有しています。

関連団体

合同製鐵株式会社は、日本鉄鋼連盟や普通鋼電炉工業会、特殊鋼倶楽部といった業界団体にも加盟しており、鉄鋼業界において重要な役割を担っています。これらの団体を通じて、業界内での経済的なつながりや技術革新を促進しています。

合同製鐵株式会社は、鋼材の生産に注力し続けており、時代の変化に柔軟に対応しながら成長を続ける企業です。これからも品質の高い製品を提供し、信頼される存在であり続けることでしょう。

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